Mafia's Blood 〜捜査官ジェイルの二つの抱擁〜

お久しぶりです。一ヶ月とちょっとぶりですね。木こりです。


最近二次元とは離れた生活を送ってて忙しくて…。といっても離れたというか乙女ゲームしてなかったりドラマCD聞いてなかっただけで今頃ハイキューアニメ見たりとかゼノブレイドやったりとか二次元からは離れてませんでしたすみません。毎週PSYCHO-PASSFate/stay night見てましたすみません。今度時間があるときにでも語りたいくらいPSYCHO-PASSとハイキューにはまってます。考えとこう。


そんなこんなでTSUTAYAさんでマフィアズブラッドシリーズ借りてきたので聞きました。今私の中で話題の石川さんのキャラですよ……。

以下ネタバレ注意です。





Mafia's Blood 〜捜査官ジェイルの二つの抱擁〜

http://mafiasblood.com/05/index.html




初っ端から盛大なネタバレになりますけど、このイケメン捜査官、実は二重人格でして。

表向きがジェイル、好青年の捜査官。裏の顔は、コンシリオという組織的なものに属しているジル。口が悪くて乱暴なイメージです。そんな彼とのお話でした。


このドラマCDのシリーズを順番に聞いていっているのでシナリオはある程度予測できましたが、やっぱり最終的にこの人も主人公ちゃんに魅了されてパガニーニ一家の一員になりました。めでたしめでたし。

なんでしょうね、ジェイルがマフィアの組織に入った方がいいかもしれないって考えた理由はわかるんです。けれど、それを二つ返事ですぐに了解してしまう主人公ちゃんとか、マフィアに所属していながら捜査官であり続けるという無茶苦茶なシナリオに、もう笑うしかありませんでした。途中までいい感じだったのに、やっぱり最後は主人公ちゃんの謎な魅力に取り込まれてしまいボスと呼び始めるんですよね…本当のマフィアってこんなに軽くないと思うんだけどなぁ…他の設定がリアルなだけにこういうところが浮き出てくるようで納得しづらいです…。声もキャラもよかっただけにもったいない…。




二重人格なので二つの声で演じ分けていらっしゃるのですが、キャストトークで難しいと言っていた割に完成度が高くてびっくりしました。明らかに声のトーンを変えて二重人格を表すのならわかるんですが、石川さんの演じ分けはそうではなく、喋り方や滑舌まで変わっていたのでさすがだなと思いました。声の高さは似てるんです。でも別人なんです。真面目な話し方と、乱暴な話し方。はっきり喋る滑舌と、面倒臭そうに音を繋げて喋る滑舌。それに加えて声色。私は演技に精通しているわけではないので素人の感想ですが、まぁそれなりにドラマCDは聞いてきているわけでして。石川さんは実力のある声優さんだなぁ、と実感しました。最近はビジュアルとか声のよさで有名になる声優さんも多いので…。

イメージ的にはジェイルが小野友樹さん似、ジルが中村悠一さん似な感じです。別人に聞こえるからすごいよなぁほんとに。



このドラマCDはBGMも売りの一つだと思うのですが、巻を重ねるごとに壮大さに加えてSEまで使うようになってきている気がします…。序盤でジェイルが、主人公ちゃんを見て「なんでこんな子がマフィアのいるところに…?」と疑問を持つシーンで、たとえば誘拐されたとか?というところで車のSEがいきなり入ったり。その他にも色々入るんですが…いきなりくるとびっくりしますよね…。音で表現するドラマCDも珍しいのでこれもありなのかなぁと思ったりはしますけど。

ともかくBGMは相変わらず圧巻です。荘厳なヨーロッパ系の雰囲気のメインテーマと、シナリオに合ったBGMがいつも裏で流れていてとても想像しやすいというか。無音になった時が逆にキャラの声が浮き出て聞こえてくるので、その辺の効果もあるのかなぁと思います。いやはや脱帽です。



一回一回ジェイルとジルで話しかけてきてくれるんですが、ジェイルはジルのことを知らないのでそこから生まれる誤差のある自分の過去の話は聞いていて面白かったです。その辺詳しく設定されてるなぁと。


ジェイルは過去に親がマフィアに殺されるという壮大な事件がトラウマになっているわけですが、実はその場にいたマフィアに言われたとはいえ自分の手で親を殺してしまっていて、それを抱えきれなかったためにジルが生まれたということで。人殺しのために生まれた人格、とジルは自分で言うわけですが、自分がいなくなったらジェイルが過去自分がやったことを背負わなきゃいけなくなるから俺のことは絶対にジェイルに言うなって言うんです。優しいんです。

なのに主人公ちゃんはそれに背くわけですね。私は聞いていてジルと全く同意で、抱えきれなかったものをいきなり突きつけられても心が壊れるだろうとか思ってたのに「……え?ジェイルに言うだと?」っていうジルの言葉を聞いてええええええ!?ってなりました。いやいくらファミリーの一員だからってそれは…考えなさすぎなのではと思いましたが結果うまくいきましたね…ジェイルがあれを乗り越えられたかどうかはわからなかったけどとりあえずよかったね…。うん。




このドラマCDのシリーズは必ず説明パートがあって、そのときにたとえばファミリーの話だったり、ファミリーの歴史だったりを説明されるのですが、今回のジェイルの説明パートが一番わかりやすくて短かったです。サルヴァトーレさんのとか長すぎて寝てましたからね私…。マフィアのファミリーに関して知識のない私にとっては退屈でした…。けど今回のはよかったです!簡潔で!





そして毎度のお楽しみ、ボーナストラックのロッカーパートですが。まさかの、本編で消えたと思っていたジルの人格がひょっこり現れたのには驚きました。人格が統合するには時間がかかるから、今は二つの人格が共存している状態というなんとも都合のいい展開。本編でジルが消える展開だったのですっかりその気でいたのですがしんみり返せこの野郎と思いましたね….。まぁ生きていたのならいいかな….無茶苦茶ですけど。

耳元で囁くジルが本当にイケメンでした。今回はラブラブ的な要素が本編では終盤にチラッとしかなかったのでよかったです。そしてその場でジェイルに変わると、今度はちょっかい出される側に。一人で攻めと受けできるんですか美味しいですね。このトラックだけジェイルさんが主人公ちゃんに対してタメ口だったのが地味によかったです。本編との距離の差を感じることができたので。

本編で頭が痛いいいいいいってなりながら人格が変わっていたのにボーナストラックではすんなり変わっていたのでそこが引っかかりました。設定がところどころ大雑把なのはなんでかなぁ…。キャラの持つ設定とか、主人公ちゃん(パガニーニ一家のボス)についての設定は細かいので、本当にもったいないというか。設定盛り込めばゲームにしてもすごくいい作品になると思うんですけどね。ってこれ毎回言ってる気がしますけど。




私が納得できないと言いつつもこのドラマCDを聞き続けている理由は、その設定の深さです。黒幕が誰なのかと、キャラ自体の設定や主人公ちゃんの謎が未だに解けないままで、それが気になるから聞いてます。これで大した理由もなかったならそれはもう幻滅ですが、今回のドラマCDで新しい設定がまた出てきたので、今後の展開が楽しみです。といってもシリーズで出てるのはあと1作かな….たぶん。その後の展開があるのかどうかわかりませんが、とりあえずまたニックのドラマCD出るなら買うかもしれないなぁ….。







はい。全体の感想としては、やっぱりシナリオが残念でしたね。そして謎は深まるばかりなので、真相が早く知りたいですね。あとは個人的に主人公ちゃんの取り巻き(仲間にしていったキャラたち)の絡みも聞きたいです。ハーレム状態になりそうですけど。前作か前々作までにでてたモブ男くんも気になりますね。あれは意味あったんだろうか…。

石川さんの演技とてもよかったです。機会があれば他の作品も聞いてみたいと思ってます。おすすめあったら教えてください。笑


最近ブログ書いてなかったので、もし気が向いたらPSYCHO-PASSとかのアニメの話もしようかなと思ってます。趣味の話をまったり更新していけたらな〜と思います。

それでは!