英国探偵ミステリア

こんにちは。今回はPSP乙女ゲーム「英国探偵ミステリア」の感想を書いていきたいと思います!
 
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推理はからっきしですが探偵ものが好きな私が、タイトルで選んだ作品です。発売されたのは2013年なので少し前の作品にはなりますが、攻略キャラはメイン5人とサブキャラ2人、そして真相ルートが1つと盛りだくさんな内容でした。
 
各ルートをプレイしての感想は、大満足の一言です。私はホームズやルパンに詳しくはないので、逆に先入観がなくプレイできたのもよかったです。各キャラのルートの内容が濃く、心情の移り変わりが丁寧に描かれていて、だんだん相手が大切な存在になっていくというこれぞ真の乙女ゲーム!と呼べる作品でした。とにかくキャラとイチャイチャしたいだけの乙女ゲームとは違い、キャラとの恋愛を楽しむストーリーを求めている人にとっては最高のゲームだと思います。タイトルに探偵とついてはいますが、あくまでも乙女ゲームなので、推理要素はあまりありません。そこを期待された方にとっては拍子抜けだとは思いますが、乙女ゲームとしてのクオリティは私が保証します。もう一度各ルートおさらいしたいくらいの良作です!
 
では以下から個別ルートの感想です。ネタバレ注意!!
(各声の人の敬称略)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
エルロック・ホームズ(CV.鈴木千尋)
 
このゲームのメインルート。あのシャーロック・ホームズの息子。ハリントン学園の探偵クラスのひとり。助手のワトソンJr.くんと一緒に探偵事務所を開いています。口達者で、プライドの高い、ツンツンした小生意気なキャラです。見た目が綺麗でさわやかなので、喋り始めた途端驚いたのは私だけじゃないはず…(笑)
 
最初は鈴木千尋さんと声合わないなぁと思って聞いていたのですが、ずっと聞いてるとだんだんホームズくんにはこの方しかいない…!と思えてきます。早口で独特の喋り方が逆に癖になってくるんです。
それまでは早口で論理的にまくしたててくるのでイラッとする箇所も多いのですが、ストーリーが進むにつれてホームズくんの抱える葛藤が見えてきたり、不器用ながらも主人公を思ってくれる彼の優しさが見えてきます。
 
このルートでは、ホームズくんが敵に嵌められて犯人扱いされていくというお話なんですが、見ていてとても歯痒かったです。
主人公ちゃんはずっとホームズくんといるので彼の無実を痛いほど知っているのに、証拠と状況だけ見れば犯人と思わざるを得ない。そのような状況で懸命に事件解決のために動くホームズくんがとてもよかったです。今まで事件解決のために協力してきた彼をそんなにすぐに疑うものなのか…と疑問でした。まぁ警察からしたら探偵はあくまで探偵でしかないんでしょうが…。
 
その事件と同時に、ホームズくんとそのお父さんであるシャーロック・ホームズとの関係についても描かれているのですが、有名な探偵を父親に持つホームズくんはそのJr.という立ち位置をあまりよく思っておらず、父親にも素直な態度になれない彼がストーリーを通して強くなっていく姿には感動しました。
探偵として父を越えたいがために、人にも頼らないホームズくんですが、一人で行動するたびにどんどん悪い状況になっていく。そして、一人ではなく二人で、主人公ちゃんと一緒に犯人を追い詰めていく。
 
グッドエンドは弱い自分を認めて、主人公ちゃんを思う気持ちを素直に出すエンドでした。対してバッドエンドは探偵である自分を優先して、主人公ちゃんを思う気持ちをそのままに(主人公ちゃんも自分の気持ちを押し殺したまま)、友人として仲良くするエンド。
危険な目に遭わせたくないという気持ちから、事件にそもそも関わらせないために別れるというこのエンドですが、それも個人的には好きでした。安全を優先するか、感情を優先するかというのは、どんな時でも迷うものですよね…。
ホームズくんに関してはグッドでもバッドでもどちらでも納得のできるエンドでした。
 
ホームズくんとワトソンくんの共通の友人であったロイとの話で、ワトソンくんは初めてホームズくんと喧嘩した、ということでしたが、ここでワトソンくんとホームズくんの差が出てきましたね。
ワトソンくんの言い分はどうしても綺麗事に聞こえるし…犯罪を犯した時点で許されないんだから…と思ったのは私だけでしょうか…。
友人の罪を暴く方が辛いはずなのに、ホームズくんは現実を突きつけて、裏で刑を軽くしてあげられるように動く。言葉が鋭くてトゲトゲしていますが、ホームズくんは優しい人なんだなぁとこのエピソードで感じました。
やっぱりいくら友人でも、犯罪は犯罪ですからね…。
 
そしてこのキャラの魅力の一つが、鈴木千尋さんの演技力です。ホームズくんの性格と合致した普段の早口な喋り方と、言葉には弱さを出さない彼の、声に微かに出てくる弱さなど、さすがだなと舌を巻きました。
冷静なホームズくんが、主人公ちゃんの危険に声を張り上げるところや、言葉ではっきりと好きだと言わない彼の優しい台詞などが、ひとつひとつ真剣に届いてきます。
 
ルートを通して、彼は主人公ちゃんに一切好きという言葉は言いません。ですが、行動に出てくる優しさと、鈴木千尋さんの演技力で好意が伝わってくるので、そこがとてもよかったです。
 
個人的には、ホームズくんルートの事件が全て解決した後の学園でのお話がすごく楽しかったです。学生ならではのあのノリと、年相応に照れているホームズくんの可愛さときたら…!!これからもお幸せにな!と声を掛けたくなるほのぼのとしたエピソードでした。
あれが最後にあったおかげで丸く収まったエンディングになった気がします。一番はじめに攻略してよかったなぁと思いました。
 
各キャラのキスシーンはどれもいいのですが、ホームズくんのもすごくよかったです。動くな、とか逃げるな、とか言われたらもう…!!好きとか何も言われていないのに、好意がひしひしと伝わってくるんです…。そしてクラスメイトたちにからかわれて照れるホームズくんもすごくかわいいし…!!
言葉で甘いことを言わない分少し強引なのがすごくいいです。
 
 
 
ツンツン男子が好意を寄せていく姿がとても自然で、素直に感情移入できました。最後まで甘い言葉を吐かず、あくまで行動で好意を示すホームズくんはとても素敵でした。どのキャラも好きですが、やっぱりホームズくんが一番好きです。あと鈴木千尋さんも好きになりました(笑)。そのくらい、キャラとキャストがぴったりでストーリーも深みがあるものでした。プレイしててとても楽しかったです!
 
 
 
 
 
 
 
 
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ウィリアム・H・ワトソン(CV.木村良平)
 
ミドルネームはヘイミッシュ。シャーロック・ホームズの助手、ワトソン博士の息子。
医者の卵であるらしく、医術に関しては詳しく、体力があり頭は少し弱い。けれどどこかフェミニズムさを感じさせる、とても優しい青年です。論理的で冷たいホームズくんとは真逆な、思いやりのあるキャラ。ワトソンくんがいるからホームズくんはクラスでやっていけていると言っても過言ではないと思います…。ホームズくんの唯一の理解者です。
 
誰にでも優しいワトソンくんなので、主人公ちゃんに対してもかなり優しいです。でもそれは、実は幼い頃に会っていて、その時からワトソンくんは主人公ちゃんのことが好きだったからで。探偵になるきっかけになった少女の話を聞いた瞬間に、なるほどこれは主人公ちゃんだなと誰でもわかったと思いますが、ワトソンくんの思いは本物だというのがその後のイベントでわかります。
それが切り裂きジャックとの最初の相対のシーンだと思うのですが、蹴飛ばされたワトソンくんに駆け寄った主人公ちゃんに、切り裂きジャックが爪を立てようとしたときのスチルがきた瞬間、かなり心を動かされました。すごくすごくときめきました。数あるスチルの中で一、二を争うくらい素敵なスチルだと思います。ジャックの爪を自分の手で止めるワトソンくんの勇気と覚悟は本物なんだと思いました。
 
ですがストーリーが進むと、ワトソンくんが主人公ちゃんに距離を置くんです。私はこれが納得いきませんでした。
もっと強くなりたいという気持ちはわかるんですが、自分は彼女の側にいるに値しないと勝手に決め付けて好きな相手から離れるという…。それって傷付くのが見たくないだけでしょう!とワトソンくんを叱ってやりたくなりました。
自分が相手のことを想った行動だったとしても、主人公ちゃんの気持ちを聞かないで行動するというのが私は一番嫌いです。綺麗事は言ってもいいし、それが彼の目指すところであるなら全然構わないんですが、ワトソンくんは相手にとっての一番を考えるあまりに相手の気持ちを決め付けてしまうところがあるので…。
正直で真っ直ぐなワトソンくんはすごく好きなのですが、そこがちょっと引っかかってしまいました。ここは個人で見方が変わるところだとは思うんですけどね。
 
シャーロック・ホームズがやたらとワトソンくんは素直だなぁ、うちの息子はなんであんなに…と言っていたのが面白かったです。まぁあの父親あってのホームズくんだろうと。笑
 
優しすぎるワトソンくんなので、主人公ちゃんはワトソンくんが自分のことを好きなのかどうか、確信が持てないままで。そこで、ワトソンくんがストレートに好きだと言うシーンはとても感動しました。このゲームのキャラはひねくれている人が多いので、ストレートな言葉がとても素直に聞こえてきました。自分に自信がなく、綺麗事が多いのがたまにキズですが、主人公ちゃんを思う気持ちの大きさがそれをすっぽり包んでくれるようなルートでした。
 
バッドエンドでは、自分と一緒にいたら彼女のためにならないというワトソンくんの勝手な判断によりくっつかないというエンディングで、全く納得できなかったです。ホームズくんのバッドエンドと同じような状況なのに、こんなにも違うのはどうしてでしょうね…。
たぶんワトソンくんも主人公ちゃんも納得できないままの別れだからでしょうね。あと主人公ちゃんがもう少し強く、あなた何でそんなに後ろ向きで悪いところばっかり見るの!ってガツンと叱ってくれたら済む話なのにそうしないからですかね…。
 
自分がまだ至らないから相手と一緒にいないというのは叶わない綺麗事ですし、一緒にいて一緒に成長すればいいだけの話では?と思うのですが…。
 
 
 
何はともあれ、木村さんのわんこ男子の演技も伴って、とてもかわいいキャラでした。声とキャラもぴったりで、スチルも素敵で、申し分ないルートでした。キャラが好きかどうかは人によって分かれると思いますが、クオリティはホームズくんのと同じくらい作り込まれていました。
 
 
 
 
 
 
 
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ルパンJr.(CV.松風雅也)
 
ハリントン学園、探偵クラスのクラスメイトであるルーピン。ドジっ子眼鏡くんで気弱な彼。ですが彼は、実は世間を騒がせている、ルパンJr.でした。
ルーピンくんの時の気弱な喋り方から一変したルパンくんの声を聞くと、すごくかっこよく素敵に聞こえるのはなぜでしょうか…(笑)。ルーピンくんは自信がなさそうに喋るので、ルパンくんと同一人物だとわかってても別人に聞こえます。性格が全く違うので、ルーピンくんを演じているのにも理由があるのかな、と思ったらそこに触れることもなかったので、ただ単に一般人に紛れて生活するためだったんですかね。それにしてはルーピンくんのキャラも濃かったような。(笑)
 
ルート的には、ルパンくんにこれでもかと振り回されて、逃げ続けたルパンくんがやっと主人公ちゃんを選んでエンドです。
歯が浮くような台詞ばかり言って、フェミニズムの代表のような彼ですが、主人公ちゃんに対しては全然誠実じゃありません。ずっと追い続けている主人公ちゃんに見て見ぬフリをして、そのくせ自分はその気があるような態度になる。絶対にやめておいた方がいい男なのに、それでも追いかけたい主人公ちゃんの気持ちの動きがとても丁寧に描かれていました。私も主人公ちゃんと同じ気持ちになって物語を楽しめました。
 
 
ルーピンくんがルパンだとわかるイベントが、ルパンくんルートの醍醐味だと思います。
チンピラたちにからまれた主人公ちゃんのために、ルパンの使う武器であるカードを放って撃退するルーピンくん。あの赤縁眼鏡の顔でカードを持って凄んでいるスチルは、とても綺麗でタイミングもばっちりでした。
ルパンくんにとっては美しくないチンピラなんて嫌い以外の何者でもないと思うので、それにやられっぱなしのルーピンという人間を主人公ちゃんに見せたくなかったんでしょうね。それに主人公ちゃんに手を出されるのも嫌だったんでしょうし。そう思うと、ルーピンの本性はあくまでルパンで、二重人格というわけではないんだろうなぁ。
 
ルーピンくんのお父さんであるアルセーヌ・ルパンもすごくいいキャラしてました。自分のことをパパって呼ぶ父親…!!かなりの親バカでとてもおもしろい。しかもアルセーヌ・ルパンの声の人も演技が上手で、喋る度に笑いそうになりました。素敵なお父さんだ彼は…。笑
 
ルパンくんが逃げるのを追いかけて主人公ちゃんが崖から落ちるイベントでは、本当に馬鹿じゃないのこの子たちと思いました(笑)。
まずルパンくん、主人公ちゃんが追ってくるってわかってるのにそんな危険なところから逃げるなよ…それから寒いからって裸で抱き合うなよ…お約束ではあるけども…。
このイベントがきたときに、好きな子と裸で抱き合っていて手を出さなかったルパンくんすごいねという感想が真っ先に出てきてしまったのは私の心が汚れている証拠…。
しかし体を張って主人公ちゃんを助けてくれたのは嬉しかったです。ルパンくんは普段肉体労働なんてしない人間なので。
 
主人公ちゃんを危機から救ってくれるくせに、いつも逃げていくルパンは見てていらいらしました。
キスしたり、裸で抱き合ったり、自分の過去を話したり、主人公ちゃんのことを大切な人って言うくせに、さよなら…って言われる。わかっているのに、それでも期待してしまう主人公ちゃんの気持ちが痛いほどわかりました。ルパンくんは嘘をよくつくのに、主人公ちゃんを想っていることがわかるのが不思議というか、このゲームすごいなさすがだな、と思いました。たぶんストーリーの運び方とか、言葉の選び方がいいんだろうなぁ…。
 
グッドエンドの最後のシーンがとてもよかったです。「十数えるから、目を閉じて」という言葉に何度も裏切られて、目を開ければいなくなっていたルパンくんが、三回目でようやくいなくならずにいてくれたのがきゅんとしました。欲を言うなら、後ろにまわりこむんじゃなくてそのまま目の前にいてほしかったですけど。
でも後ろに回った分あすなろ抱きしてくれたので、それはそれでよかったなぁ。
 
関係ないですけどプレイボーイに見えてルパンくんは童貞そうだなぁとか…甘い言葉を言うのはお安い御用だけどいざとなると手が出ないというか。まぁでもそれは関係ないねごめんねルパンくん。笑
 
個人的にグッドエンドの後のことが気になります。ルーピンくんはあの後普通に学校に通ったのかなとか、ルパンはその後も怪盗してるのかな、とか。両思いになって終わりで、ホームズくんやワトソンくんのエンドのようにその後の描写がなかったので…。
バッドエンドもよかったです。怪盗と探偵という距離感のままのエンド。このエンドはまだ救いがあるというか、この後もまたルパンくんとのあれこれがありそうなエンドなのでいいですね。フラフラしていて誰にもとらわれないところがルパンくんという怪盗のよさでもあるので。
 
 
 
ルパンくんは、何といってもルーピンくんとの差が魅力的でした。ルパンくんを見た後にルーピンくんを見ると、とてつもなくかわいく見えるから不思議です。ルパンくんのあの気取った感じはやっぱり素なんですかね。
フラフラしていてクズ男に見えるけど、それでも主人公ちゃんに対する想いは本物だ、とわかる。シナリオと言葉や台詞がいい具合にマッチしているルートだったと思います。
 
 
 
 
 
 
 
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明智健一郎(CV.三浦祥朗)
 
日本から来た留学生。イギリスに来たところで探偵クラスの先生の目に止まり、クラスメイトになった明智くんとその助手の小林くん。
彼らについては、深く考えると疑問だらけです。小林くんと二人きりでイギリスにやってきて一体どうするつもりだったのか、とか…英語はできたのか、とか…お金は持ってるの、とかとか…。まぁでも腕は立つ、推理もできる、それだけで十分なんですかね。イギリスで生きていく上では。笑
 
彼は日本男児ならではのお堅い男の子で、女性に慣れていない真面目くんでした。簡単に言うとホームズくんの日本版、助手の小林くんはワトソンくんの日本版という感じですかね。言い方あれですけど。
 
ホームズくんにライバル意識はあるものの、お互いがお互いを尊敬している、という関係性はとてもよかったです。それに対して、ワトソンくんと小林くんが意気投合しているのもかわいかったです。お互い厄介なやつの助手やってて大変だよな、という。小林くんの場合は二人きりで違う国にまで来ているのですごいですよね。
何はともあれ、日本男児が好きな人には明智くんはたまらないと思います。
 
明智くんルートでは、国や人種の違いについて、というのもテーマになっていたと思います。
東洋人であるが故に、何か問題があったときに真っ先に疑われる。その辺の葛藤も少し散りばめてありました。その時は明智くんも小林くんもかなり大人な対応で、本当に子どもかこの二人…とつっこみそうになりました。
 
剣が強いというのはわかるんですけど、小林くんの武器がパチンコってなんぞや。勝負して大人に勝てるくらいパチンコってすごい武器やったっけ…と。小林くんは武器を発明するのも好き、という描写が少しだけあったので、もう少しそこを掘り下げてもよかったんじゃないかと…。
 
明智くんルートでは小林くんがかなり動いていて、過去のことをうじうじ気にしている明智くんにガツンと小林くんがぶつかるというストーリーだったので、小林くんがかなり男前でした。
私はユーロピアンな雰囲気が好きなので、個人的には明智くんルートいらなかったんじゃね…とか思ってしまった…明智くんごめんね。
 
違う国から来た明智くんとともに日本にも興味を持つ主人公ちゃんが最高に可愛かったです。あなたの国のおにぎり食べてみたいとか好きな子に言われたらキュンときますよねやっぱり…。日本に関しての資料を探すシーンなど、ちらほらそういった国の違いをほのめかす描写があったのもよかったです。
それにしても明智くんルートでは主人公ちゃん敵につかまりまくりですね…。せっかく逃げ出せると思ったら子供をかばって逃げられなかったり…なんかもう少しどうにかならなかったものか。
 
というか明智くんがよく破廉恥という言葉を使うんですが、あれって英語だと何て言うんでしょうね。日本語だと細かいニュアンスも伝わりますけど、英語だと破廉恥も助平も同じような意味になるのでは。でも明智くんが破廉恥って言うのと助平って言うのはかなり印象が変わるので気になるところではありますね…(笑)
 
明智くんは、自分が正しいと思ってやったことをお世話になっていた師匠に否定されて出てきたらしいんですが、ラストで「もしかしたら師匠は自分を守ってくれるために出て行けと言ったのかもしれない、だから自分は日本に戻ったら会いに行く」という話をするんです。
このエピソードは日本ならではというか、日本の武士と華族の身分違いからくるトラブルの話だったので、なるほどと思いました。
 
バッドエンドは日本に帰る直前に桜の栞を主人公ちゃんに渡して、これは大切なものなのであげられません、なので貸しておきます、って言って別れるエンドでした。普通に考えて主人公ちゃんたちの歳で、愛のために国をまたぐなんて考えられないことなので、このエンドが一番自然でいいなぁと思いました。グッドエンドは反対するペンデルトンを押し切って一緒に日本行っちゃいましたからね。笑
やっぱり一緒にいたいからといって、まだまだ世界を知らない二人だけで日本に行くっていうのは夢物語すぎるんじゃないのかなぁ、と。
 
 
 
明智くんと小林くんのコンビが輝いていたルートでした。小林くんほど脇役が似合うキャラはいないだろう…。笑
主人公ちゃんが明智くんのことを明智さんと呼んでいたのが地味に気になりました。小林くんは小林くんなのにね。英語でどうやってそこの区別するんだろうか。笑
 
 
 
 
 
 
 
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ジャック・ミラーズ(CV.藤原祐規)
 
探偵クラスのクラスメイト。いつもくまがあり、基本的に人と話さない無口な少年。イーストエンドという無法地帯にある救貧院で育った彼は、養父に引き取られてからは、実は裏の世界で働いていました。
そんな彼とのお話なんですが、ボリュームが多くてついでにバッドエンドも多くて、なんか本当のメインはジャックなんじゃないか?と思ってしまうくらい手が込んでいました。
 
ジャックはあんまり人と話さないので、主人公ちゃんが一生懸命話しかけても冷たい態度を取られてしまいます。
そこで主人公ちゃんは、なんと手紙交換をしよう、と言うんですよ…。もうこの発想がかわいすぎてですね!お手紙なら素直に書けるでしょう?ってことらしいんですけどその言葉通りに素直にお手紙の返事を書くジャックもすごくかわいい。そんなピュアな二人でした。かわいい。
 
泣いている主人公ちゃんにキスするシーンが最高にときめきました。言葉で好きとか、甘い雰囲気とか何もなく、いきなりキスしてそのあとジャックくんが「…….怒った?」って一言言うんです。もうそのシーンがかわいすぎて…!!そこが私のジャックくんルートのピークでした。過酷な運命がなければ、きっとジャックくんも幸せだったろうになぁと思うと泣けてきます…。
 
世間を騒がせている切り裂きジャックと間違われて牢に入れられたりしてしまうんですが、そもそもジャックは裏の世界でいらなくなった人間を排除しているだけなので、死体や証拠は残さないんです。なのに、ゲーム内でも疑われ、しまいにはこのゲームの公式サイトにもでかでかと「切り裂きジャック」って書いてあるのはわたし的になんだか違和感がありました(笑)。結局犯行をしていたのはブラッドリーだったわけなので。
 
この子だけバッドエンド2つと主人公デッドエンドがあり、しかもその選択肢を選んだ時点でのエンド突入だったので落とし穴だらけやないか!!!とつっこみました。あとこのエンドだけにあるGame Overの文字。あれびっくりしました。あのエフェクトいらんだろ!と!!!(笑) おどろおどろしいし背景墓だしやたら怖かったです。
 
何はともあれ、この子のグッドエンドはかなりよかったです。罪が許されたわけでもないし、切り裂きジャックではないとはいえ、人殺しをしていたのには変わりない。その彼を、あくまで一生つかえる執事として、主人公ちゃんのそばに置く。
ペンデルトンの配慮と、主人公ちゃんを想う優しさゆえにこうなったんでしょうが、私もこれが一番いい策だと思いました。警察に差し出せば必ず罪を償わなければならないし、そうなると主人公ちゃんはもっと悲しむ。
所詮ペンデルトンは主人公ちゃんのことしか考えてないので、ジャックと主人公ちゃんの気持ちが変わった時のことなんか考えないんですよね。そういう、うまくいかないところとかもわかっている彼の選択は納得でした。
 
ワトソンくんがやたらジャックにつっかかるのがよくわからなかったです。根本的に性格が合わないんですかね。
教室じゃそんな素振り全然見せなかったくせに、切り裂きジャックの事件があるとすぐに俺はあんまりジャックのことよく思ってなかったんだよ、的なこと言ったり、そのくせジャックをずっと信じ続ける主人公ちゃんの前では、やっぱりジャックは犯人じゃないよね、という感じのことを言ったり。なるほど偽善者…。ジャックからしたらワトソンくんは最も苦手な部類でしょうね。ワトソンくんも悪気はないはずだけど、言ってることが甘いからなぁ…。
 
ジャックくんの、今まで育ってきた環境からくる、自身への諦めのような性格も納得できました。このゲームが作り込まれているなぁと感じるのは、こういった背景からくるキャラたちの動きが考えられているからだと思います。
各キャラだけでなく主人公ちゃんも、恵まれて育ってきた(貴族に生まれ、親はいなくてもペンデルトンに愛されている)彼女が取る、世の中を信じ切った行動というのは、やはり彼女だからそうしたんだろうな、と理解することができるというか。たかが乙女ゲームに深く考えすぎかもしれませんが、私にとっては作品を楽しむ上でとても大事なことなんです。
 
ジャックのお話ではワトソンくんがわりと出ずっぱりでホームズくん空気でしたね…。まぁ彼は警察側の人間ですしね。
ジャックが学園にいたのもホームズくんの動向を探るためでしたし、ジャックが苦手だとは言っていましたけどきっと好きでもなかったんでしょうね。
 
正直、人から興味を向けられなかったジャックに唯一興味を持ったのが主人公ちゃんだった、というところからのスタートなので、今後どうなるかがちょっと怖いですね。
まっとうな人間として生きることになったなら、ジャックのまわりの環境も変わるはずで、そうしたら気持ちを向けるのは主人公ちゃんだけじゃなくなるかもしれないわけで。選択肢がなかったジャックが、選べるようになったらどうなるのか…。うーん。主人公ちゃんはずっとジャックを信じていたので揺らぐことはないと思うんですが。今後の展開が気になるところです。
 
 
 
切り裂きジャックという実際にあった猟奇殺人をベースにしたお話だったのでどうなるんだろうと不安でもあったのですが、リアルな展開と、警察と探偵と犯罪者という三つの視点をうまく組み合わせていきながらのドラマティックな展開に恋愛も加わり、物語にぐっと引き込まれました。たぶん一番力入っているのはジャックのルートなんじゃないかなぁ。
グッドエンド後の二人が幸せでいられるように、と祈りたくなるようなお話でした。
 
 
 
 
 
 
 
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セーラ・マープル(CV.本多真梨子)
この二人はメインルートではないですが、二人とも友情エンドがあったので薄く感想を。
 
とりあえずマープルちゃんかわいすぎました。ワトソンくんといいカップルになりそうだと思ったのは私だけか…。
他のルートと比べてかなり平和なので(そもそも事件が起こらない)、ほのぼのしました。紅茶大好きマープルちゃんくそかわです。お茶会まぜて。
 
 
小林くんルートは…切なかったですね。明智くんに気持ちが傾いていた主人公ちゃんのことを知っていて、それでも主人公ちゃんが好きになってしまった小林くんが、明智くんを追い越して成長したら迎えにくるからな、みたいなエンドです。友情エンドと言うのだろうか…。個人的には明智くんより断然小林くんの方がいい男だと思うけどね。笑
明智くんと小林くんは、興奮するとお互いを名前で呼んでしまうのがよかったですね。誠司と健ちゃん。健ちゃん呼びかわいいな。主人公ちゃんが明智くんのことを健ちゃんって呼んだときはかなり驚いたけどな…(笑)
 
 
 
 
そして最後に真相ルートなどの感想を。
 
真相ルートに入る前の、いわゆるベーカー街ルートでは、みんなに守られている主人公ちゃんそこ代われ状態でした。あのクラス本当に楽しそうだ…。
 
真相ルートは、みんながそれぞれ主人公ちゃんを守ってくれているのが本当に嬉しかったですね。ホームズくんとワトソンくんは隣で守る感じ、ジャックくんは影から、ルパンくんはひらりとやってきて味方も敵も欺いて主人公ちゃんだけの味方、そしてペンデルトンは相変わらずの裏ボス感でした。笑
正直、ペンデルトンが本当の黒幕なんじゃないかと思っていたので、ちゃんと最後まで主人公ちゃんの執事でいてくれたことが嬉しかったです。ペンデルトンは普通の執事ではないけど執事だった…。よかったよかった…。
 
最後のクリスマスのくだりはなんだか泣きそうになりました。みんな優しいし、親がいない主人公ちゃんにとってはすごく嬉しいことだったろうな、と。
グランドエンドという名前に相応しいエンドでした。大団円です。最初から最後まで楽しめました。
 
 
 
 
 
 
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かなり長くなりましたが最後に軽く総評です。
 
ミステリアはキャラ全員に顔グラがあって声があるので、すごく物語に入りやすかったです。モブのチンピラにも、敵キャラの手下にも。
それに加えて雰囲気のあるBGMと、心を打つEDのカラオケバージョンがまたいいタイミングで流れるので、音楽に関しても文句無しです。OPのハドソンの曲かわいすぎですわ…。フルで毎日聴いてます。
 
機能的に見ると、スクショがなかったのが残念でした。スクショあるのはオトメイトだけなのかな….。スチルがとっても綺麗なので、うわああああああセリフと一緒に保存したいいいいいいいと思ってジレンマしてました。
選択肢へのスキップ機能があるので、これは重宝しました。乙女ゲームはやっぱりスキップ機能あるのとないのじゃ違いますよね…。しかも未読の文章のところはスキップしないでいてくれるのですごく親切でした。
 
私は攻略サイトを見て乙女ゲームをプレイする派なので攻略のしやすさについてはわかりませんが、たぶん一般的な乙女ゲームと同じなんじゃないかと…。私には好感度表の見方がわからなかったですけどね。笑
 
 
 
 
ここまで長々と読んでくださってありがとうございます。私の英国探偵ミステリアへの愛がこれで伝わったと思います。笑
世界観が本当に素敵でストーリーも凝っていて、とても楽しめました。各キャラもそれぞれがいい味を出していて、探偵クラス本当に楽しそうだなぁと羨ましく思います…。
 
たっぷりと楽しめたこのゲームの製作者様たちに感謝したいです。ありがとうございます。本当に楽しかった。ぜひみなさまにもプレイしていただきたいです。
 
 
では!長々と失礼しました。
 
 
 
 

イチャごろCD morning

こんばんは。近々またブログ書こうと思ってましたがわりと忙しくて書けませんでした…。そんな中、この前ポチったドラマCDが届いたのでその感想です。

このドラマCDは完全に声の人で買いました。PSYCHO-PASS狡噛慎也が大好きで……。でもその色目抜きにしてもすごく完成度の高いドラマCDでした。では以下ネタバレ注意です。







カレと一緒におふとんでイチャイチャごろごろするCD 〜morning〜

http://www.blackbutterfly-cd.com/ichagoro/morning.html

宗則(CV.関智一)




このドラマCDは本編の5つのトラックとおまけトラックで合計6つトラックがありましたが、それぞれが5〜6分で時間的には短く感じました。近頃はストーリーの凝った起承転結のあるドラマCDが増えているのでなおさらです。発売されたのは少し前なのかな…?でも内容はずっとイチャイチャしてました。あまーい雰囲気が好きな方はストライクなんじゃないかと。


関さん演じる宗則くんはSっ気が強くていじめるのが好きなキャラだったんですが、これぞまさしく「Sっ気のあるキャラ」だなと思いました。最近のドラマCDは痛めつける、暴言を吐くなど散々ひどいことをしたあとにキスとか少し優しい言葉をかけて「お前がいけないんだぞ?」的なものが多いと思いますが、この宗則くんは愛の溢れる、好きな子ほどいじめたくなるといった感じで本当によかったです。愛のない罵倒はただのバイオレンスですから。度を過ぎたら萌えるもんも萌えないというか。

それに加えて関さんの演技力が素晴らしかったです。乙女系CDにありがちな甘い言葉を囁いている自分のイケボに酔った感じの艶つけた喋り方でなく、本当に自然な、相手と会話するようなトーンですごくよかったです。やっぱり若手とベテランの差はここかなぁと。関さんBLのCDもかなり出演されていると思うんでキャリアが違うかなと。このCDは乙女系ですけどね。笑


Sキャラお決まりの、女の子に好きって何度も言わせるところがあったんですが、「じゃあ俺の目を見て言えよ」っていう台詞にやられました。他の声優さんでは出せないあの感じはなんでしょうね……。キャリアと演技力の差かな…。

他にも、主人公ちゃんが顔を隠した時にねぇキスしたい、顔見せて〜というくだりのあとに本格的にキスモードというかイチャイチャモード?になるんですが、その時の吐息が。吐息だけであんなに感情が伝わるのかと。そのくらいにエロかったです。あれはびっくりしました。ほんとにダミヘちゃんに欲情してんじゃないのくらいに興奮した吐息でした。関さんすごい。


このドラマCDは日常を切り取った感じの、一部のいちゃいちゃをドラマCDで聞いているという感じなので、笑えるところもありドキドキするところもあり、よりどりみどりなドラマCDでした。時間は短いですが内容は濃いというか。こういう関係いいなぁと思わされました。私個人的にはSな人とは合わないというか、からかわれるのが好きではないので若干イラッとするところもありましたが、そう思うのも演技力の高さゆえというか。本当にこういうキャラがストライクな方には必見のドラマCDだと思います。

クサイセリフが多かったりとか、主人公ちゃんの言ったことを聞き返す言葉が多かったりなど気になるところはありますが、トラックひとつひとつが短い分聞きたい時にすっと聞けたりするので、一回だけじゃなく何回も聞けると思います。おすすめです。





最近Yes×NoというドラマCDの吉野さんのを聞いたんですが、やっぱりあれですね、ドラマCDが今ほど有名になる前から乙女系やらBLやらのドラマCDをされていた方と、そうでない方だと演技力が違いますね。エロがあればドラマCDは売れるじゃないですけど、そんな風潮になる前から乙女たちに萌えを届けてくださっていた声優さんたちは、演技にも台詞にも私たちのツボを刺激する何かを与えてくださるというか。ぽっと出のイケボの声優さんとは違うなぁと最近しみじみ思います。やっぱり声優さんってすごい…。


ということでこのドラマCDおすすめです。関さんは乙女系のドラマCDが少ないので、ファンの方は見逃せない一品かと。ちなみにPSYCHO-PASS狡噛慎也よりも少し高いくらいの声色です。語尾に狡噛さんの面影を感じたり低くなったりするたびにひいひい言ってました。囁きがすごかった…。

それでは!みなさま良いお年を〜。


Mafia's Blood 〜捜査官ジェイルの二つの抱擁〜

お久しぶりです。一ヶ月とちょっとぶりですね。木こりです。


最近二次元とは離れた生活を送ってて忙しくて…。といっても離れたというか乙女ゲームしてなかったりドラマCD聞いてなかっただけで今頃ハイキューアニメ見たりとかゼノブレイドやったりとか二次元からは離れてませんでしたすみません。毎週PSYCHO-PASSFate/stay night見てましたすみません。今度時間があるときにでも語りたいくらいPSYCHO-PASSとハイキューにはまってます。考えとこう。


そんなこんなでTSUTAYAさんでマフィアズブラッドシリーズ借りてきたので聞きました。今私の中で話題の石川さんのキャラですよ……。

以下ネタバレ注意です。





Mafia's Blood 〜捜査官ジェイルの二つの抱擁〜

http://mafiasblood.com/05/index.html




初っ端から盛大なネタバレになりますけど、このイケメン捜査官、実は二重人格でして。

表向きがジェイル、好青年の捜査官。裏の顔は、コンシリオという組織的なものに属しているジル。口が悪くて乱暴なイメージです。そんな彼とのお話でした。


このドラマCDのシリーズを順番に聞いていっているのでシナリオはある程度予測できましたが、やっぱり最終的にこの人も主人公ちゃんに魅了されてパガニーニ一家の一員になりました。めでたしめでたし。

なんでしょうね、ジェイルがマフィアの組織に入った方がいいかもしれないって考えた理由はわかるんです。けれど、それを二つ返事ですぐに了解してしまう主人公ちゃんとか、マフィアに所属していながら捜査官であり続けるという無茶苦茶なシナリオに、もう笑うしかありませんでした。途中までいい感じだったのに、やっぱり最後は主人公ちゃんの謎な魅力に取り込まれてしまいボスと呼び始めるんですよね…本当のマフィアってこんなに軽くないと思うんだけどなぁ…他の設定がリアルなだけにこういうところが浮き出てくるようで納得しづらいです…。声もキャラもよかっただけにもったいない…。




二重人格なので二つの声で演じ分けていらっしゃるのですが、キャストトークで難しいと言っていた割に完成度が高くてびっくりしました。明らかに声のトーンを変えて二重人格を表すのならわかるんですが、石川さんの演じ分けはそうではなく、喋り方や滑舌まで変わっていたのでさすがだなと思いました。声の高さは似てるんです。でも別人なんです。真面目な話し方と、乱暴な話し方。はっきり喋る滑舌と、面倒臭そうに音を繋げて喋る滑舌。それに加えて声色。私は演技に精通しているわけではないので素人の感想ですが、まぁそれなりにドラマCDは聞いてきているわけでして。石川さんは実力のある声優さんだなぁ、と実感しました。最近はビジュアルとか声のよさで有名になる声優さんも多いので…。

イメージ的にはジェイルが小野友樹さん似、ジルが中村悠一さん似な感じです。別人に聞こえるからすごいよなぁほんとに。



このドラマCDはBGMも売りの一つだと思うのですが、巻を重ねるごとに壮大さに加えてSEまで使うようになってきている気がします…。序盤でジェイルが、主人公ちゃんを見て「なんでこんな子がマフィアのいるところに…?」と疑問を持つシーンで、たとえば誘拐されたとか?というところで車のSEがいきなり入ったり。その他にも色々入るんですが…いきなりくるとびっくりしますよね…。音で表現するドラマCDも珍しいのでこれもありなのかなぁと思ったりはしますけど。

ともかくBGMは相変わらず圧巻です。荘厳なヨーロッパ系の雰囲気のメインテーマと、シナリオに合ったBGMがいつも裏で流れていてとても想像しやすいというか。無音になった時が逆にキャラの声が浮き出て聞こえてくるので、その辺の効果もあるのかなぁと思います。いやはや脱帽です。



一回一回ジェイルとジルで話しかけてきてくれるんですが、ジェイルはジルのことを知らないのでそこから生まれる誤差のある自分の過去の話は聞いていて面白かったです。その辺詳しく設定されてるなぁと。


ジェイルは過去に親がマフィアに殺されるという壮大な事件がトラウマになっているわけですが、実はその場にいたマフィアに言われたとはいえ自分の手で親を殺してしまっていて、それを抱えきれなかったためにジルが生まれたということで。人殺しのために生まれた人格、とジルは自分で言うわけですが、自分がいなくなったらジェイルが過去自分がやったことを背負わなきゃいけなくなるから俺のことは絶対にジェイルに言うなって言うんです。優しいんです。

なのに主人公ちゃんはそれに背くわけですね。私は聞いていてジルと全く同意で、抱えきれなかったものをいきなり突きつけられても心が壊れるだろうとか思ってたのに「……え?ジェイルに言うだと?」っていうジルの言葉を聞いてええええええ!?ってなりました。いやいくらファミリーの一員だからってそれは…考えなさすぎなのではと思いましたが結果うまくいきましたね…ジェイルがあれを乗り越えられたかどうかはわからなかったけどとりあえずよかったね…。うん。




このドラマCDのシリーズは必ず説明パートがあって、そのときにたとえばファミリーの話だったり、ファミリーの歴史だったりを説明されるのですが、今回のジェイルの説明パートが一番わかりやすくて短かったです。サルヴァトーレさんのとか長すぎて寝てましたからね私…。マフィアのファミリーに関して知識のない私にとっては退屈でした…。けど今回のはよかったです!簡潔で!





そして毎度のお楽しみ、ボーナストラックのロッカーパートですが。まさかの、本編で消えたと思っていたジルの人格がひょっこり現れたのには驚きました。人格が統合するには時間がかかるから、今は二つの人格が共存している状態というなんとも都合のいい展開。本編でジルが消える展開だったのですっかりその気でいたのですがしんみり返せこの野郎と思いましたね….。まぁ生きていたのならいいかな….無茶苦茶ですけど。

耳元で囁くジルが本当にイケメンでした。今回はラブラブ的な要素が本編では終盤にチラッとしかなかったのでよかったです。そしてその場でジェイルに変わると、今度はちょっかい出される側に。一人で攻めと受けできるんですか美味しいですね。このトラックだけジェイルさんが主人公ちゃんに対してタメ口だったのが地味によかったです。本編との距離の差を感じることができたので。

本編で頭が痛いいいいいいってなりながら人格が変わっていたのにボーナストラックではすんなり変わっていたのでそこが引っかかりました。設定がところどころ大雑把なのはなんでかなぁ…。キャラの持つ設定とか、主人公ちゃん(パガニーニ一家のボス)についての設定は細かいので、本当にもったいないというか。設定盛り込めばゲームにしてもすごくいい作品になると思うんですけどね。ってこれ毎回言ってる気がしますけど。




私が納得できないと言いつつもこのドラマCDを聞き続けている理由は、その設定の深さです。黒幕が誰なのかと、キャラ自体の設定や主人公ちゃんの謎が未だに解けないままで、それが気になるから聞いてます。これで大した理由もなかったならそれはもう幻滅ですが、今回のドラマCDで新しい設定がまた出てきたので、今後の展開が楽しみです。といってもシリーズで出てるのはあと1作かな….たぶん。その後の展開があるのかどうかわかりませんが、とりあえずまたニックのドラマCD出るなら買うかもしれないなぁ….。







はい。全体の感想としては、やっぱりシナリオが残念でしたね。そして謎は深まるばかりなので、真相が早く知りたいですね。あとは個人的に主人公ちゃんの取り巻き(仲間にしていったキャラたち)の絡みも聞きたいです。ハーレム状態になりそうですけど。前作か前々作までにでてたモブ男くんも気になりますね。あれは意味あったんだろうか…。

石川さんの演技とてもよかったです。機会があれば他の作品も聞いてみたいと思ってます。おすすめあったら教えてください。笑


最近ブログ書いてなかったので、もし気が向いたらPSYCHO-PASSとかのアニメの話もしようかなと思ってます。趣味の話をまったり更新していけたらな〜と思います。

それでは!


Mafia's Blood 〜御曹司ヴィトの壊れた人形〜



というわけでマフィアシリーズ4段目です。わりと短く感じましたがどうなんでしょうか。途中寝てないよな…。

以下ネタバレ注意です。






Mafia's Blood 〜御曹司ヴィトの壊れた人形〜 (cv.花江夏樹)

http://mafiasblood.com/04/index.html




今回は舞踏会からのスタートでした。おねーさん、とかわいく話しかけてくるヴィトくんと踊ります。BGMと合わせてワン、ツー、スリーと掛け声を言う彼はかわいかったです。しかしBGMとのシンクロ率すごかった。凝ってるなぁと感心しました。

しかしそんな優雅な会で終わるはずもなく。睡眠薬かなにか入った飲み物を飲まされ、気がついたらホテルの一室にいます。どうやら、ヴィトくんがボスである主人公を攫ったのは"人形遊び"をするためらしく。ファミリー同士の因縁など関係なく、ヴィトくんの独断だというわけで。

しかしこの"人形遊び"が意味わからなくてですね。なんでも人間と人形の境界線を超える人を探しているとかなんとか。いやそれ探してどうするのよって感じでしたが手錠をかけられた主人公ちゃんは何も出来ず、もうされるがまま。


はじめはさわさわ色んなところを触られました。……どこ触られたんでしょうね。次の日は電気椅子。バチバチ痛そうでした。はい。そして次の日。お父さんにバレたらしくしかもそのままボスを殺せと命令が出ていると。その理由の説明としてヴィトくんの家族の話を聞くんですが、なんともすごい家族でした。全く感覚が理解できないし人形うんぬん言ってる理由もわかります。

殺せと言われたヴィトくんですが、最後にもう一度だけ"人形遊び"をすると言い出します。この人形遊び….激しかった……主人公ちゃん反応しないってすごいよ…。よくわからないですが薬を飲まされていたらしく、過剰に体が反応するための言葉のスイッチがあるのですが、その言い方がぞくっとしました。あれはよかった…。スイッチが入ってる時にバックに小さく心臓の音が聞こえてるのもよかったですね。このシリーズはそういう小さいギミックが凝っててすごくいいです。


とうとう最後の人形遊びまで耐えてしまった主人公ちゃん。ヴィトくんが探していたのは主人公ちゃんみたいな人だったようです。そしてお父さんの命令に背き、主人公ちゃんの血の盟約を交わして、めでたく仲間入り。この辺の展開は二作目と三作目よりスムーズでよかったです。無理矢理感はなかった…。最後にファミリーの仲間になるこの展開はもう予測できてたからでしょうか。


そしておまけトラック。同じシチュエーションで掃除用具入れに閉じ込められる主人公ちゃんとヴィトくん。くすぐりあいをするんですがこちょこちょ言ってるヴィトくんくっそかわいかった。あと我慢してるヴィトくんまじで萌えた。おほほ。花江さんの声は大きい声も小さい声も聞きやすいですね。

最後のキャストトーク聞いて花江さん好きになりました。かわいいなこの人。たぶんこれから人気出てくる人なんだろうなぁ…。




ヴィトくんあんなに小さいですが、実は中身は青年だということでその設定がとてもよかったです。あと花江さんの声の使い分けもとってもよかった。最初聞いたときはカナトよりもカナトらしい声してるなとか思ってましたがあんなに狂ってなくてよかったです。笑


だんだん話が進んできてこれからどうなるか楽しみです。今回はモブ男くん出てこなかったので少し意外でした(笑) なんだかRPGみたいにどんどんパーティーが増えていって楽しいですが、こんなに設定凝ってるんだしドラマCDだけじゃ終わらないんじゃないかなぁと思ってます。人気的にはどうなんだろう。スケール大きい話だしBGMも力入ってるしゲームかなんかにすればよかったんじゃないかと…。なんてね。





というわけで私が音源持ってるこのシリーズのドラマCDは全て聞き終わってしまいました…。やっぱりニックのが一番よかったなぁっていうのが感想です。でもストーリーが気になるのでまた5作目のドラマCD借りてきて聞こうと思ってます。主人公ちゃんの父チャーリーを殺したのは誰なのか、そしてそもそも主人公ちゃんは何者なのか、その辺が最後の方できちんと解明されるといいなぁ。





職について。



全然趣味の話じゃないんですけど、最近いろいろと考えるので思いつくことを残しておこうと思います。忘れないうちに。




私の今の状況は、簡単に言うとフリーターです。

詳しく言うと専門学校からアメリカの大学に編入しましたが経済的な理由で帰国し、そのまま実家でとりあえず働いている、という状態。父の仕事の都合で、弟の大学受験が控えているなか生活費さえままならない毎日。家の光熱費は私が出しています。それでも足りなくて、何回か親にお金を貸しました。もう貸した額がいくらになったかなんて忘れてしまったけれど、今まで私がやりたいようにやってきてアメリカの大学に行った経験まであるのに、弟は大学を選ぶ自由さえないというのはあまりにも、なんていうかそれはないよな、と思いこつこつ個人的にお金を貯めている。そんな状況。

本当は趣味になんて使っているお金はありません。それでも、漫画とかゲームは私のライフワークなので、削って削って、最小におさえて、クレジットをうまく使いながら今なんとかやっています。


ついでに言うと今住んでいるところも育ってきた県とは違うので、友達は一切おらず…。何かあっても駆けつけてあげられないし、すぐに話を聞くこともできない。逆に、聞いてもらおうと思っても電話かスカイプしかないような生活です。アメリカのときにも同じような経験ではありましたが、アメリカの大学には同じ専門学校から一緒に入学している子が何人かいたので、すぐに話が出来たところは少しだけ違います。どちらにしろ、私には知らずにストレスがたまる環境で、でもどうにも動けず、私自身も目的を見失い、ただ毎日をバイトやゲームで過ごしている、そんな期間です。




日本に帰ってきて、最初に働いたのは派遣でのテレフォンセンターでした。毎日、電話を取るお仕事。そこは女社会でもあり、仕事はうまくやれていましたが続けることは出来ず。結局、今のバイトに落ち着きました。テレフォンセンターで働いたときに学んだ、“会社”の空気ややりとり。肌で感じて、仕事をするということはどういうことなのか、というのを考えました。

仕事、とはお金が絡むことで、お金が絡むということは、それに値する何かを自分がするということ。テレフォンセンターであれば電話での対応、クレームの処理など。嫌なことであればあるほど、人がしたくないことなのでお金を積んで人にやってもらおうとするはずです。なので高い給料はそれなりに失うものが多かったりする。それならば、自分が求める“仕事”とはなんなのか。

自分の性格からして、やりたくないことは続けられない性分です。正確に言うと、続けられますが体調を崩したり他のところに徐々にガタがきて壊れるタイプです。そんな私が、好きなことを仕事にできたらいいと思い、そこで思い付いたのが歌手です。歌うことが好きで、自分の歌を、声を聞いてもらうことが好き。ならば、それが私に一番向いているんじゃないか、と。

ただ、歌手は完全に実力の世界であり、才能の世界です。今からそこに飛び込むのはかなり勇気がいるし、私にはそういったコネが皆無です。皆さんそうだと思いますが、一つのことに突き進むのは、相当勇気のいることです。20年間生きてきて、ずっと好きな歌に真剣に向き合えていない。そこまで大事だからこそ、仕事にして、辛くなってしまうことがとても怖いです。好きな曲ばかり歌えるわけじゃなかったり、事務所の裏側を見たり、挫折を味わったり。そんなことを考えるとどうしても足がすくんでしまって…。今やっと、オーディションを受け始めています。これが次に繋がるかどうかはわからないですが、一歩進めた、という事実を大事にしようかと思っています。


そこでふと考えたのが、じゃあ歌手を仕事にするのはどういうことなのか、ということです。歌手は世の中に腐るほどいるし、名も知れてない人を合わせれば誰だって歌は歌えるし聞いてもらうこともできる。その中で“歌手”という仕事はどんな役割になるのか。それを考えたときに、私はやっぱり人がお金を払うに値する何か、たとえば表現力だったり声質だったり、あるいはジャケットのクオリティだったり顔だったり。そういったものがないと、仕事として成り立たないんだ、と思いました。人がお金を動かそうと思えるようなものがないと、やっていけないんだと。それは人の真似をしてもだめだし、自分の何かを見つけなければいけない。それに気付いてから改めて自分の歌を聞いて、これはプロのレベルではない、と思ってしまう自分がいまして。自分がそう思うんだったら、なおさらうまくいかない世界だと思います。がんばれば自分のスタイルを出せるとは思いますが、まだまだ発展途上だと、客観的に見て思い、歌手を諦めたわけではありませんがそこで自分で納得しました。


そこで考えたのが、歌を趣味に、お金を稼ぐためだけに仕事をする、ということです。つまり、ある程度我慢できるような仕事で、お金を稼いで、自由時間を趣味に当てる。この生き方もいいんじゃないかと思うようになりました。そこでまた悩むのが、じゃあ何を仕事にするか。今までたくさんのバイトを経験してきて、好きなところで働くことがイコール楽しいではない、ということがわかりました。たとえば、漫画が好きだからといって本屋さんで働くのが楽しいわけではない、ということです。現に今、私は本屋さんでバイトしていますが、作業自体が楽しいとは思いません。発売の漫画を知ったり、社割が使えたり、そんな些細なことです。働いていて楽しい、という感情は、働く場所でなく環境だと私は思います。辛いことを仲のいい人とやるのとそうでないのが違うように、職場でも同じです。


では私は何を職業にすればいいのか。そこで、私はまた立ち止まってしまいました。しばらく考えた末、やっと出てきた結論が「自分が提供したいと思うものを職業にすればいいんじゃないか」という案です。

人がお金を動かすということは、その価値にあったものとお金を交換するということ。仕事とは、そこで出た儲けを得ること。ならば、仕事とは「人がお金を出そうと思う価値のあるもの」を提供することなのではないか、と思いました。本屋さんで働いて本が売れても、私が書いた本でもないし、売れることに対しては何も感じません。では、自分が売りたい、と思うものを売ればいいんじゃないか、という発想です。自分の好きな漫画を買っている人がいたら嬉しくなる、とかそういうことなんじゃないか、と。それかもしくは、自分が持っている価値のあるもの、たとえば才能だったり知識だったり、を提供する職業であればいいのでは、とも考えました。漫画が好きな私はよく人に「あなたの選ぶ漫画はセンスがいいね」と言われるので、編集長など漫画をプロデュースする側にまわるのもいいな、とも思ったりしました。

社会人になるということは社会のために何かする、そのしたことに対してお金を得て、自分一人で生活していく、ということだと思うので、社会に貢献できる何かをしなくてはいけない年齢のことだと思うんです。


私個人としては、フリーターがいないとお店の営業は成り立たないと思っているのでフリーターも大事な社会の一部だと思いますし、都心であればフリーターで十分生活しているだけのお金を稼げると思います。世の中フリーターだけじゃなくニートや親の金で暮らしてる人もいると思うし、大事なのは本人の意思、何に幸せを感じるか、どんな生活を望むかだと思います。


どこに就職した、どこの会社にいる、そんなことばかり気にする人間にはなりたくないと思ってきましたが、あまりにも自分が今の状況であっても気にしていなくて、もう自分でも驚いています。私の知り合いにも何人か、いわゆる負け組、落ちこぼれ、のような人はいますが、私はそんな人ほど経験が豊富で、いろいろ考えてきた人なんだと思います。それでいいと思っているかどうかは話していてわかるし、30超えてても立ち止まっている人なんてたくさんいます。大事なのは考えること。自分の状況と向き合うこと。未来について考えることはとても怖くて、不安で、一人で抱えきれないかもしれないけれど、私は今まで育ってきた中で培ってきた人間関係に何度も救われてきました。自分への自信だけは失わないように進んでいけば、いつか絶対、笑って過去を振り返れる日が来ると思っています。


先程、自分が提供できるものを職業にすればいいという結論を出しましたが、未だにそれが自分にとって何の職業なのか、決められずにいます。元々好きなものが多い私は、家庭教師をしてみたい、司書さんになりたい、歌手になりたいなどたくさんの夢を今まで上げてきました。やってみなくちゃわからないという精神でいろいろなものに手を出してきた私ですが、まだ人に勉強を教える職業は経験したことがないし、司書さんに至ってはイメージだけで働くことが何なのか想像もつきません。何が続けられる仕事か、何が一番自分にとっていいのか、それをもう少しだけ考えてみようと思います。




最後に。

何が自分にとって一番いい道か、というのは、未来になってみないとわかりません。選択肢が多くなる道を選ぶのも手ですが、それが一番いい方法だという確信はありません。大学を選ぶときも、就職するときも、未来について悩むときも、必ず誰しもが「一番いい方法」を考えてしまうと思います。

ですが答えなんて誰も知らないんです。だから、人に言われたことをやったら、その結果起こったことがその人のせいになります。それは後悔に繋がるかもしれないし、感謝に繋がるかもしれない。わからないけれど、そんな曖昧な人の言葉より、自分が思うこと、やりたいこと、または挑戦したいことでもいいです。自分が決めないと、自分の未来になりません。人からの言葉は、あくまでアドバイス。一番いい方法はこれだ、と自分で決めることが大事だし、自信にも繋がっていく。それを忘れないようにしてください。

……と、未来の自分に。





Mafia's Blood 〜執事サルヴァトーレの狂しき奉仕〜


このシリーズ懲りずにまだ聴いてます。今のところ一番よかったのは第1作目ですが今回のはどうなんでしょうか…というわけで以下ネタバレ注意です!半月くらい前に聞いたので覚えてるか不安ですが…!!





Mafia's Blood 〜執事サルヴァトーレの狂しい奉仕〜



鳥海浩輔さん演じるサルヴァトーレとのお話です。執事の彼に世話されながら色々な話をされたり時に疑われたりします。ざっくり言うとそんなストーリー。ですが主人公ちゃんの不思議な魅力のおかげで、今回も謎の使命感?服従感?よくわからないですがサルヴァトーレが主人公ちゃんに跪いて一件落着。果たして主人公ちゃん何者なんでしょうね…もうストーリーそっちのけでそっちが気になってきた…あとチャーリーは誰に殺されたんでしょうか…。気になるところです。

サルヴァトーレは口調が丁寧でかなりプライド高そうなキャラだったので、どことなくディアラバのレイジさんとキャラ被るなぁとか思って聞いてました。しかし鳥さん相変わらずダミヘとの距離感が抜群で、耳をくすぐられるかのような喋り方に声が出てしまうほどでした。
個人的なことですが、私が一番初めに聞いたダミヘ作品が確か感応時間の鳥さんのやつで…はい…あのタバコがバニラフレーバーのあれです…。なので鳥さんの声には逆らえないところがあるというか…好きとか嫌い以前に体が反応してしま…何でもないです。

サルヴァトーレがマフィアの由来?ファミリーの由来だったかな?歴史だったかな?を説明するシーンがあったのですが、まるで授業を受けているみたいでした。というか説明しているときに一緒にSEが入ってて面白かったです。眠くなりましたけど。
一回お仕置きと言われて銃ぶっ放されるシーンがあったと思うんですが、私あの時寝てて音で起きたんです。すっごく怖くてびっくりして体飛び跳ねました。もう心臓に悪いから銃だけはやめろって。

何はともあれ、ファミリーの歴史の授業を受けたりあなた結婚どうするのよ的なお母さんみたいな話をした後に、確か彼毒に当たるんですよね。毒味かなんかしたんだっけか。
そして動けなくなった彼ですが、話しながら何とか動けるようになった彼のもとに、やがてモブ男くんからラベルイエローの書物が届きます。モブ男くんまた声当てられてました。なんなのこの子キーパーソンなの?実は裏切り者だったりしない?ってくらい毎回のCDでモブ男くん大活躍です。
そのモブ男くんが持ってきたラベルイエローが…なんと「主人公ちゃんはチャーリーの娘ではない」という内容だったんです。なんなんだこれ。心臓に悪い銃をまたぶっ放された後、サルヴァトーレに連れられて拷問部屋へ。手錠をかけられ、鞭で打たれの拷問尽くし。それにしても拷問部屋エコー効きすぎてて笑いました。そして鞭の音が下敷きのぼよんぼよんっていう音に聞こえてなんかもうシュールすぎて。あんまり痛くなかったです。笑

そしてそんなことがあったにも関わらず主人公ちゃんはあなたは私の執事でいて、みたいな発言から「こんな私があなたの執事でいいんですか…」みたいな展開になりハッピーエンドです。ここはちょっと納得できなかったなぁ。あんまり細かく覚えてないけど…。

そしてボーナストラック。
またロッカーの中に隠れている状況です。サルヴァトーレさんは真面目なのでギャグっぽくなかったのが少し残念…。狭い中でなぜがマッサージされてます。そしてサルヴァトーレさん、マッサージに燃えすぎて大きな声を出してしまうっていう。なんだこれ。笑
最後の鳥さんのキャストトーク面白かったです。いつものふんわりのんびりな鳥さんかわいいです。おほほ。丁寧な口調噛むのわかります。





相変わらずBGMよかったです。あと世界観やっぱり好きだなぁと思いました。
次回作は確か子どもキャラだったと思うので楽しみです。紹介のところに壊れたとか人形とか書いてあったんでどうしてもディアラバのカナトが浮かびますが、あそこまでキチってないことを祈ろう。声の人は花江さん?だったかな?聞いたことない人なので楽しみです。

それでは〜。


幼馴染とあなたが恋人を演じる自由研究、最後に恋は芽生えるか?



TSUTAYAにあって、タイトルとキャストが気になったので借りてきた作品です。先ほど聞いたばかりですが、感想を思う存分書いていきたいと思います。ネタバレ注意です。






幼馴染とあなたが恋人を演じる自由研究、最後に恋は芽生えるか?


公式ホームページ

http://ike-men.net/ci_ji01.html






登場人物は浦辺司(cv.鈴木達央)と鈴木洋平(cv.櫻井孝宏)とあなた。三人の幼馴染の悲しいお話です。

まず始まりからして鬱でした。達央の一人語りから、高校生のころの話へと場面が変わっていきます。仲の良かった幼馴染三人が、高校生の夏休みに自由研究として「人はずっと一緒にいたら相手のことを好きになっていくのか?」というテーマについて調べるために恋人のふりをしていく…というお話。まぁ言わずもがなうまくはいかないんですが、なんかもう悲しすぎて今でもテンション下がってます。楽しめましたがわりとリアルで辛い。


一番最初のトラックは達央の語りなんですが、達央のキャラである司くんが大人になっていて、そこから過去を反芻していくという流れです。計算したら35歳くらいなのでは…。なので声が超シブいです。イケメン。もちろん過去の高校生の声は高めで元気いっぱいでうるさいくらいでしたが。

高校生のころの司くんは楽しいことが大好きで、子供っぽいという印象でした。対して櫻井さん演じる洋平くんは落ち着いていて優男な感じのキャラでした。小さい頃からずっと一緒だったので、兄弟同然のごとくして育ってきた三人という設定。ですので私もそのつもりになって聞いていたのですが、感情移入すればするほど辛いので甘い言葉を囁いてくれる幸せなドラマCDがお好きな方はこのCDはおすすめできません。私みたいに三角関係が好きだったり複雑な人間関係が好きな方はぜひ聴いてください。笑


高校生のときの自由研究が主なストーリー内容なので、あまりその内容については触れたくないのですが、幼馴染でなくても仲のいい友達に恋人が出来ると淋しくなったりしますよね。そういった心の移り変わりなどがひとつひとつ丁寧に表現されています。また、聞き手の人も登場人物ということで、女の子が喋っているであろうところは櫻井さんも達央も黙って聞いていたり、女の子の言葉を受けて話が進んでいったりするので脳内で女の子の言葉を想像するのも醍醐味かなと思います。時々「これ主人公ちゃん何て答えたんだろう…」と思うところもありましたが。

ドラマCDのパッケージや公式サイトを見ても自由研究の詳細については書いていないですが、恋人役は洋平くん、記録係が司くんです。説明なさすぎて「洋平くんが恋人役バージョンと司くんが恋人役バージョンがあるのかなぁ」とか考えたりもしましたがちゃんと割り振られてました。じゃんけんで勝った方がどちらかを選ぶっていう。てきとうだなオイと思いましたがまぁこういうところにも伏線があったりして面白いです。

達央も櫻井さんも演技派なので、とってもリアルで共感できました。我慢できなくなっちゃう司くんすっごくよかったです。でもキャラ的には私は洋平くんが好きだなぁ。だからこそ余計に聴いてて辛く思ってしまった部分もありますが。あと最後の大人版司くんからの愛の言葉がたまらなかったです。くっそ。達央やりおる。全くけしからん。ストーリーはとても良かったのですが、欲を言うならもう少しアフターストーリー的なものが欲しかったです。あの終わり方はあれでよかったんですが、もう少し甘いところあってもよかったのでは、と。本編が鬱だったので…。聴いた後もしばらく暗い気持ちになってしまうくらいには鬱ですので。というか私が感情移入しすぎかな。笑


司くんの感想が多い気がするので洋平くんの感想もっと書きます(笑) 櫻井さん演じる洋平くんはほんとにイケメンでした。大人っぽくて、ちゃんと周りを見てる。男同士の喧嘩のところもよかったです…ってこれあんまり言うとストーリー予測できちゃうからやめとこうかな。洋平くんとのイチャイチャは特に目立って描かれているわけではなかったので感想が書きづらいですが、彼めっちゃイケメンです。やっぱり櫻井さんのキャラはもっぱら優男もしくはドS系俺様男子に限るね!色っぽいおっさんキャラもいいけどね!


とまぁ大体こんな感じです。ストーリーは聴いてからのお楽しみの方が楽しめると思うのであまり直接的には触れてません。先ほども言った通り、スウィートで甘やかしてくれるデレデレ系ドラマCDが好物の方は聴いても楽しくないかもしれないです。どちらかというとストーリー重視で、なおかつハッピーエンドだけが恋愛じゃない!みたいな方におすすめです。

今更気付いたんですがこのドラマCDの発売元は彼氏以外とか出してるところなんですね…うまくいかない恋が好きなのかしら…。こういうドラマCD最近見かけないので嬉しいです。確かこれのシリーズっぽいやつが新しく発売されてたような気がするので、それもチェックしていきたいと思います。