オタクの私が街コンに行ってきました

こんにちは。久々の更新です。

実はわたくし人生初の街コンに行ってきまして、詳しくガッツリ話せる友達もいないのでブログに書き出していこうと思います。

忘れないように文字として残してるだけで完全に個人的なものなので、一つの実体験例として捉えてください。

 

 

 

まずなんで私が街コンに行こうかと思ったのかというと、単純に出会いがないな〜と思っていたからです。

結婚したいとか恋人がほしいとか思っているわけではなく、私のスタンスは「いい人がいれば恋人ほしいし結婚もしても良いと思える人がいればいいよね」という感じでして、何が何でも!というタイプではありませんでした。

ですがふと自分の今の状況を見てみると、会社には女の人しかいないし相手にするのはお客さんばかりで、これ機会どころか単純に出会いがないのでは?と思い始めたのがきっかけでした。

だから恋人はいればいいと思うしいなくても別に支障はないな、という感じです。

そんなかるーい感じで行ってきました。

 

 

 

今回私が行ったのは「ちょっとアニメや漫画が好きな人集まれ!」みたいなタイトルの街コンで、まず応募の段階で迷いました。私のオタク度合い、どう考えても「ちょっと」じゃねぇ……。でも私の家の近くでやってて年齢がそこまで広くない街コンはこれしかねぇ……。いやでもほんとに「ちょっと」の度合いの人が集まってしまったら私絶対オタク度合いに温度差があって引かれる……。などなど。いろいろ考えた結果「根がオタクなので引かれてもしょうがないし今後付き合っていくかもしれないならオタクに理解がある人の方がいいだろう」と思い申し込みました。

流れとしては①一対一で約5分ずつのトークタイム、②気になる人、印象が良かった人を選びカードを記入、お互いがそう思っていたらその番号に印がついて返ってきます、③そのカードを元に第一希望から第三希望まで決めてマッチング!マッチングされた人たちはこのあと待ち合わせして合流できます、という形でした。一人ごとに一定数名刺サイズのカードが配布されており、気になる人にはそこにラインIDなどを書いて連絡先を渡すことができ、それ以外での連絡先交換はNG、というスタイルでした。でもそんな無差別に自分の連絡先渡すってどうなの……。

 

当日、会場に行くとすでに男女数名が並んでおり、うわぁこの人たちが今日の相手か〜と気まずいまま列に並び受付しました。指定された席に行くと、すでに目の前に男性がおり、気まずいままプロフィールシートを記入するのですがこれが結構大変でして!項目が多い!「自分の性格を一言で言うと?」って難しい!と悩みに悩みまくっていたらあっという間に開始時間になっていました。慣れてなさすぎる。

しかもサポーターの方が、「今回はアニメ好き、漫画好きの方にお集まりいただいているということで、好きなテーマで書けるベスト3の欄には好きな漫画などなんでも結構ですのでお書きください」と開始直前にアナウンスしていて、いやおせーよもう違うテーマで書いちゃったし!!!となりました。まぁいいけど。

 

そしてまずは同じテーブルに座っている方から順に、5分ずつのトークタイムに移るのですが。これがまた大変でして。書いたプロフィールシートを交換してそこからトークに移るのですが、まず5分は話が盛り上がるとあっという間ですし、顔が覚えられないし、私が行ったのは16人くらい相手がいたのでずっと喋りっぱなしで疲れるし、知らない人だからもちろん気をつかうし、男性の場合は移動があったのでそれも大変でしたでしょうし(女性は座りっぱなしでした)、なんだか嵐のような時間でした。

でも5分喋るだけでもいろんな人がいまして、自分から「自己紹介します」と仕切る人、挨拶だけ敬語でそのあとすぐタメ口になる人、私のプロフィールを見てすぐに「お嬢様っぽい」と決めつける人(本人全然お嬢様っぽくないからね)などなど。あとは話し方や内容、タイミングなども、やっぱり直接話すとはかれるのでそれはいいなとは思いました。個人的に嬉しかったのは、男性のプロフィールにたばこを吸うか吸わないかの欄があったので、絞り込みやすかったですね。話した後に30秒だけメモをする時間があり、そこに番号と名前と印象に残ったことを書くのですが、見返しても全然顔が出てこないんですよね。もう終わった頃には何も覚えてない。「この人はないな」と思った人にだけ私はマークしてたのですが、自分の優先したいポイント(収入でもたばこを吸うかでも何でもいいのですが)をあらかじめ決めておいて、それをクリアしていてなおかつ話が弾んだ、楽しかったと思った人にマークするのが一番いい方法だったんじゃないかと後から思いました。何しろ街コンどころか合コンも行ったことないオタクなので勝手がわからず。人によってはこのトークタイムの時に名刺サイズの連絡先が書いてあるカードを渡していました。5枚くらいもらったんですけどみんなこんなに簡単に個人情報渡すもんなんですかね?渡した相手が悪用する人とかだったらどうするんだろうか。

 

そして怒涛のトークタイムが終わったあと印象が良かった人を最大5人まで選びカードを記入、お互いがそう思っていたらそこに印が付いて返ってくるのですが!!そこがまた大変で!!!!(もう全部大変じゃねーか)

いやもう全く覚えてないんですよ、顔。メモを見返しても話した内容しかないし、しかも一言しか書いてないし。本当に全然覚えてない。印しようにも何も覚えてない。しかもあんまり時間もないんですよね。唯一顔を覚えてて印象のいい人がいたので、その人の番号を記入し、あとはもう勘でした。もうね本当に何も覚えてないし疲れたんだよ。

そのあと集計している間にトイレ休憩があったのですが、トイレに並んでいる間女性同士で話が盛り上がりました。顔覚えてないよね、疲れたよね、という。みんな一緒かい笑った。なごんだ。

 

そして印がついてカードが返却され、それを見て第一候補から第三候補までを記入しマッチング!だったのですが。唯一の(!)顔を覚えていて印象の良かった人には印がついておらず……。うーんでも顔覚えてるのはこの人しかいないしなと思いその人を第一候補にして提出しました。正直この時点で「マッチングされてもめんどくさいしな…」みたいな気持ちになってました。このあとその人と待ち合わせるんでしょ、という。

顔を覚えてない人を書いてもしょうがないので、その人以外は空欄にして提出。そして集計後、それぞれに封筒が渡され、マッチングされた人にはカードが入っており……。なんとマッチングされてました。さっき印付いてなかったのにびっくり。後ほどその人にお伺いしたところ、「私も印つけたんですけどね」とのことだったのでスタッフさんのミスだったのかなぁ。わからん。

 

 

 

そんな感じで街コンが終わりました。いや〜つかれた。もう行かなくていいかな……。

出会いの場には持ってこいだとは思います。ほんといろんな人がいるし、人によって条件も違うので、その条件を見ながら探せるのかな、と。ただ初対面の他人と喋るので疲れます(当たり前だけど)。私は仕事が接客業なのもあり、全体的に話は弾んでましたが、なんだかお仕事してる気分でした。お客さんを相手にしてるみたいだった……。でも印象良く見てもらうにはそのくらいの方がいいのかなとも思いますね。うーん。

街コン行くか気になってる人は、とりあえず行ってみるってのもありだと思います。友達と行くのもいいんじゃないかな。みんな素敵な人に出会えるといいね!

 

 

それでは。

 

 

AGF2016(2016/11/6)

 

参戦してまいりました。

今後のAGFに参戦する方、そして未来にもしまた参加することがあればその自分のために、詳細を事細かに残しておこうと思います。

 

 

 

半年ほど前から、携帯アプリのリズムゲーム「夢色キャスト」にどっぷり浸かっておりまして、今回のAGF2016にも出店すると聞き、同じく沼にどっぷりな友人と参戦を決め込んでチケットを申し込みました。

 

一緒に行く友人が、2日目の日曜日にある佐藤拓也さんのイベントのチケットを持っていると言っていたので、お互い日曜日しか申し込まなかったのですが、運良く2日目(2016/11/6の日曜日)の一般チケットに当選しました。

11時からの入場のチケットで、1500番台。ファストパスが9時からの入場、その後一般チケットが10時、11時、12時の入場、そして午後チケットという流れだったので、当選した中ではちょうど真ん中くらいだったのではないかと思います。

整理番号順に入場ということだったので、そこまで朝早くに行く必要はないだろう、とチケットに書いてある整列時間の少し前に会場に着くように行ったのですが、10時の時点で11時入場の人の待機場にはたくさんの人が……。そして整列開始時刻になると、列が進み始めました。一番初めにチケットと身分証明書で本人確認後、係の方にバンドをつけてもらい、番号順に決められた場所へと並びます。小学校の遠足のような感じで、「◯◯番〜▲▲番」と書かれたふだの前に、順番に並ぶんですね。お隣の人に「何番ですか?」と聞いたり聞かれたりするのが楽しかったです。

1500番台でもギリギリ建物内だったので、待つ時間もそれほど苦には感じませんでした。もっと後の人は外で待機だったので、風に吹かれて寒かっただろうなと思います。建物の上なので、とにかく風が強い。そして冷たい。午後チケット組は朝からあそこで並んでいるので、もうすごいとしか言いようがありません。情熱が……すごいね……。

11時になると、並んだ順番に1番から続々と入場開始。私は11時20分弱くらいに入場出来ました。目当ては夢色キャストだったので、人の波に乗りながらホワイトエリアへと移動。真っ先に夢色キャストブースへと向かいました。すると何とレジには人が並んでおらず……!すぐにお会計をし、目的のものは全て手に入れることができました。自分用に一つずつだけ購入したランダムの缶バッジでどちらも推しを引き当て、大満足でした。飛び上がりました。

 

目的が夢色キャストだったため、お買い物を終えてからはゆったりと時間を過ごしました。フォロワーさんに会ったり、気になるブースに行ってみたり……。一通り回った後、最後にまた夢色キャストブースへと戻ると行列ができており、自分たちは本当に運が良かったんだな……と噛みしめました。そして第二の目的である、コラボフードを食べに一度会場を後にしました。この時点で大体13時ごろ。

アニメイト本店のすぐそばの公園へと行くと、すでに狙っていた佐藤さんの串焼きは売り切れておりました。なんたる人気……!!下野紘さんの唐揚げやミネストローネを食べました。美味しかったけど公園なので寒いし風が強い。公園には立ち食い用の机が用意されているのみで、座れるところも特になく…。譲渡のために地面にビニールを敷いて缶バッジを並べている人もいたりと、なかなかカオスな空間でした。

 

一緒に行った友人が佐藤さんのブロマイドお渡し会の整理券を持っていたので、その時間に合わせてふたたびAGF会場へ戻ると、午前中よりもかなり人が増えていました。びっくり。狭い通路は列ができているし、交換専用のブースが解放されているのもあり、入り口付近は人がたくさんでした。友人がお渡し会から戻ってくると、まだ見てないブースを見に行こうということで全て回ることに。売り切れも多数出てましたが、まだまだ並んでいるところもあり見ていて楽しかったです。

そんなこんなで全てを楽しみ尽くしましたが、まだ午後の友人の佐藤さんのイベントが残っていたので、その時間までサンシャインシティを少し離れたカフェでケーキを食べてました。AGFはとにかく座るところがない。地べたに座りたくなかったので休むこともできず、結局少し離れることになってしまいました。でもケーキ美味しかった。

少し体力を回復したあと、夢色キャストのグッズがSEGAのゲームセンターにあるのを知っていたので、そこで時間をつぶしました。友人は途中でイベントへ。私はそのままUFOキャッチャーしてました(なかなか取れなかった)。

 

そして佐藤さんのイベントが終わり、夜ご飯を食べて、解散しました。いやはや、長い一日でした。思い出すとあっという間ですが。

初参戦だった身としては、人でごった返し、売り切れ続出の戦争だと意気込んで行ったので、すんなり目的のものを買えたのがとても意外でした。やはりチケットで整理番号順に入場するシステムのおかげでしょうか。あんなにきっちり番号順に入場するとは思っていなかったのですが、一番効率的で争いの少ないやり方だと思います。当たるか当たらないかは運になってしまいますが。

あと、前日(11/5)に問題になっていた旧字の名字についてですが、私の友人が旧字体の名字で、チケットでは新字体で記入されていたのですがすんなり入れていました。前日反響があったせいか、机に旧字体と新字体の表が貼ってあったらしく、そのおかげかもしれません。ただ、ツイッターを見ると6日の入場でも旧字体の確認に時間がかかったと言っている人もいたので、確認する人によるのかな、と。条件が厳しく設定されているので人によって変わるのは良くないと思うのですが、やはり人の手でやることなので多少のバラツキは出てしまうのかなと思います。それに加えてあの人の多さなので、開催する側もかなり大変でしょうね……。自分たちにそれほど大きな影響がなかったのでそこまで気になりませんが、影響があった人たちからするともっと改善してほしいところはあるのかもしれません。

 

 

 

個人的な話も多くなってしまいましたが、総じて楽しかったです。女性向けのイベントなのもあり、知っているものばかりで買い物の目的がなくても楽しめました。帰りの電車でAGFの目立つバッグを持っている人の多さにびっくりです。みなさまお疲れ様でした。笑

Majestical cr[L]own Lesson1 エリオット

さてさて久しぶりの更新はドラマCDの感想です。設定とビジュアルに惹かれてずっと気になっていたこの作品、ようやく聞きました…!
ツンデレ生意気お坊ちゃんの石川さんとか容易に想像できますよね!

では以下より感想です。
ネタバレ注意です!



Majestical cr[L]own Lesson1 エリオット
エリオット・ベレスフォード(CV.石川界人)

最初からツンデレ高飛車お坊ちゃんな石川さんフルスロットルという感じのスタートでした。この学校には女の子が少ないらしく、やたらとつっかかってきます。まさに生意気お坊ちゃん…。
馬が好きらしく、馬に話しかけている時と主人公ちゃんに話しかけている時の違いが顕著に出てました。石川さんはこういう細かいところがうまいですね……すごい…。

乗馬の授業でエリオットくんが道具の名前とか乗り方を教えてくれるのですが、これまたかなり詳しくて聞きながら私も勉強になりました。笑
こういう日常っぽいようなのはすごく好きだなぁと思います。そして馬の名前がいちいちかっこいい…シルバーバレットとかエボニーウィンドとか。

シリアスな場面の慌てた石川さんの演技がすごく良かったです……うまいなぁ…切羽詰まってる感が…。あと、石川さんは物語の進み具合に沿ってきちんと声色を変えているのがうまいですよね。台詞は別録りのはずなのに、繋いだっていう違和感がないんです。

エリオットくんだけじゃなく、学校の先生や謎の少年(?)にも声が付いているのがわかりやすくてよかったです。メインのキャラ以外に声が付くのは最近のドラマCDに増えてきているような気がしますね。

主人公ちゃんを認めてくれてからのデレが早かったです。「見てたか俺の走り!」とか可愛すぎかよ。見てたよ(心の目で)。
そのあとのトラックで何故か夜這いのようなことをされたのが逆に面白かったです。いきなりデレてきて意味わからない。笑

ただの学園ものだと思っていましたが、どうやらそんなに単純なストーリーではないようで、すごく続きが気になる終わり方でした。暗殺ってなに。12番目の使徒とは。エリオットくんの愛馬がシルバーバレットっていう名前なのも頷けるというか。多少安易な気もしますが。笑

よく考えるとMajestical cr[L]ownっていうタイトルも意味がわかってきますね。crownは王冠的な感じですけど、clownは道化師ですもんね。女王様に仕える道化師…なるほど。
音楽も後ろでゆっくり鳴っていてとてもよかったです。個人的にこういう外国な感じの雰囲気のサウンドが大好きなのでとってもよかったです。雰囲気が出てる…。

一つのCDで完結するようなストーリーではなさそうなので、シリーズを全部通して聞きたいなぁと思いました。それぞれのキャラにいろいろ秘密がありそうなので。伏線散りばめられてました。



全体的にわりと短く感じましたが、ストーリーが楽しかったです。個人的にはきゅんとくるところはなく、物語の序章を聞いている感覚でした。お話はこれからかな、というか。次回作に期待ですね。

本編ではないですが、最後に出演とキャラ名の紹介があり、そこの「出演、石川界人!」が可愛かったです。
このシリーズ追ってくぞ!

外国人執事喫茶 Butlers Cafe

というわけで友人と外国人執事喫茶に行ってまいりました。
人生初の執事喫茶で緊張しまくり。詳しくはみなさま行ってからのお楽しみってことで、軽く感想書いていきたいと思います。



とにかく緊張しっぱなしだったのですが、温かく迎えてくださいました。そして、ウェブでカタコトの日本語と書いてあったのを見た(ような気がする)のですが、一人日本人の執事さんがいるだけで、他は完全に英語でした。
私は少しだけ英語の勉強をしていたので8割くらい理解できましたが、一緒に行った友達はあまり得意ではなかったようで。それでも、執事さんたちがゆっくり話してくれるので、簡単な会話だけでもじゅうぶん楽しめました。あの喫茶はきっと英語の勉強にも良いところです。

メニューですが、コースも単品も種類が豊富で、初めての私たちに執事さんたちが丁寧に教えてくださってとても親切でした。ごはんも美味しく、デザートまで頂き最初から最後まで満喫。そして何と言っても紅茶がとても美味しかった…!!私はミルクティーを頼んだのですが、砂糖がいらないくらいの甘すぎない甘さと、すごく良い香りが最高でした。こだわっていらっしゃるんでしょうね…!!
お水がなくなったときもこちらから言う前にすぐに注いでくださって、よく見てるなぁと感激でした。さすが執事喫茶…。

執事さんたちは言わずもがなみんなイケメンさんでした。簡単な会話で場を和ませてくれたりしてとても素敵でした。お金はかかりますが、執事さんと写真を撮れます。
ちなみに私はお姫様抱っこで写真を撮ってもらいました。せっかく撮るんだからね!笑

トイレから帰るときまでエスコートしてくださって、本当に至れり尽くせりでした。慣れなかったなぁ…!プリンセス気分は味わえたけど!



お金がかかるので通うまではいかないけど、また機会があったら行きたいなぁと思えるお店でした。初めてでも楽しめると思います。緊張しますけど。笑

気になった方はぜひ行ってみてください。恥ずかしいから、と思ってる方もいると思いますが、大丈夫。きっとみんな恥ずかしいです。でも行く価値はあると思いますよ!





Kalafina LIVE TOUR 2015-2016 "far on the water" Special Final 1/30

本日、Kalafinaさんのライブツアーfar on the waterの追加公演に行ってきました。

初めてのライブ一人参戦でしたが、心にたくさんのものを抱えて帰ってきました。今回はそれを思いつくままに書いていきたいと思います。



Kalafinaさんに限らず、ライブ自体が、私にとって久しぶりでした。最後に行ったのは恐らく、梶浦由記さんの20周年ライブだったと思います。あのときもKalafinaのメンバーはいましたが、Kalafinaとしてのライブではなかったので、2年ぶりくらいとかになるのでしょうか。

まず、Kalafinaさんのライブの作り上げ方に大きい変化があったことに驚きました。というのも、今までKalafinaさんのライブでの振り付けは手の上げ下げや間奏部分の簡単な動きで、みんなで合わせてダンスのようなものは見たことがありませんでした。
それが今回、しょっぱなから踊っていました。MCで言っていた通り、far on the waterのこのツアーでは色彩の旅をイメージしてライトアップも様々でしたが、Kalafinaさんたち自体もステージ上で動き回り、踊り、目でも楽しむことができたライブだったと思います。

MCでは相変わらずみんなが仲良く話しているのが微笑ましく、そしてライブ参加者もそれを受け入れて聞いているのが印象的でした。身内の話を聞いているような雰囲気というか。和気あいあいというか。
HIKARUさんのグッズ紹介がうまくなっていて、思わず私も帰りに買ってしまいました。面白おかしく紹介してくれるのです。うまいなぁ…。

歌唱の感想ですが、前にも増して三人で歌っているという感じがひしひしと伝わってきました。パートが分かれていても、自分の担当のところを歌うことによってこの曲が出来上がる感覚というか、合わせてKalafinaであり一つの曲になるという印象を受けました。久々に聞いたからこんなことを感じたのか、彼女たちが変わったのかはわかりませんが、演奏しているバンドメンバーたちと、Kalafinaさんたちの声を合わせて一つの音楽にするという、当たり前でシンプルなことを改めて感じたライブでした。

これはあくまで私の印象ですが、今までのKalafinaさんたちは「梶浦由記さんの曲を歌わせてもらってるグループ」「梶浦由記さんプロデュースのグループ」が前提にあってKalafinaというグループになっていたものが、WAKANA、KEIKO、HIKARUの三人で「Kalafina」になっていると変化があったように感じました。それぞれの曲のパートも、自分のパートをきちんと歌わなければ、という感じではなく、与えられた音と歌詞でこの曲を構成する、というような感じというか。
きっと彼女たちなりに音楽と向き合って、たくさん考えて、話し合って、その結果がfar on the waterというアルバムになって、それを引っさげてのツアーで考えたものを表現するということに時間をかけて、それが今回のツアーだったのではないかと思います。考えすぎですかね。

特に印象に残った楽曲は「in every nothing」でした。私は普段からこの曲が大好きで、よく聞くし歌っているのですが、歌うときも聞くときも「森の中を歩いている」という感覚でした。それが今回ライブで聞いて、まるで「戦場の始まる前の草原を歩いている」感覚でとても印象が変わりました。普段聞いている時では表に出てこないギターの音と、ライブならではの、生歌で聞くHIKARUさんのパワーのある声がそんな印象にさせたのだと思いますが、ライブだとこんなにも変わるのか、ととても驚きました。他の楽曲ももちろん良かったのですが、この曲がやはり一番かなと。
あとは「真昼」ですね。KEIKOさんの入りから始まる穏やかな曲ですが、いつものKEIKOさんの癖というか、歌い方を変えてまっさらにした感じの歌い方で、新しいなと思いました。



私も、歌をうたうということは何なのか、音楽とは何なのかをよく考えます。「歌は日々変化する」とはまさにその通りで、変化したのがわかるくらい追いかけていたのだなと感慨深くもあります。今回のライブで、また自分の中に「音楽とは?」「歌とは?」という問いかけに対する答えが落ちてきた気がします。うまく言葉にはできませんが。笑

大切なことを教えてくれる、気付かせてくれる、そして自らも努力し、さらに高みを目指しているKalafinaさんが本当に大好きです。命を吹き込んでくださる梶浦由記さんも、彩りを与えてくれるバンドメンバーさんたちも、本当に素晴らしく尊敬します。またKalafinaライブ行きます。みなさまも気になったら是非行ってみてください!



Kalafina LIVE TOUR "far on the water" Special Final



Dark Night princess 〜スノーホワイト〜

久しぶりの更新ががっつりエロCDですごめんなさい。
乙女ゲームもやっているんですがいかんせん時間がなくて終わりません。誰か私に時間をください。


そんなこんなで感想を。
お伽話が好きな私がタイトルで惹かれた作品です。18歳以上推奨ドラマCDだったので覚悟はしてましたが、内容すごかったです。笑
以下ネタバレ注意です!






テオ(CV.金田亮)
クルト(CV.あさぎ夕)

このドラマCDは、白雪姫をもとにしたドラマCDですが、本来は小人の家に行くところをこの世界だと2人の兄弟の家に迷い込んであんなことやこんなことをする……というストーリーです。
公式サイトにいけばわかりますが、エロメインの3PCDです。

3PのCDなんてあるんだ…あんまり聞いたことないな…と軽い気持ち(?)で手に取ってしまいましたが、いろんな意味で後悔しています(笑)。とりあえず一番の感想は「声優さんお疲れ様です」これに尽きます。笑


最初のトラックは白雪姫のストーリーと同じく、追っ手に追われて辿り着いた家のベッドで眠ってしまうところからでした。そしてその家主であるテオとクルトに出会って…という流れだったのですが。
次のトラックに入った瞬間驚愕でした。なんの説明もなしにいきなり3P突入です。なんだこれ。とにかく濡れ場が多いです。そして一つ一つの内容が濃い…!!
……3Pの内容のハードさに早くも後悔。

なんやかんやを終えて少しだけ日常をほのめかす描写があった後、白雪姫の原作通り、老婆からの林檎を食べてしまう主人公。2人のおかげで命を落とすことはありませんでしたが、心配した2人はそれから付きっきりで彼女を守ります。
その2人の愛がとにかく重い。そして若干病んでる。主人公命!何が何でも守る!系男子×2は怖かったです、さすがに。

お仕事を休んで付きっきりでしたが、ずっと仕事をしないわけにもいかず、1回だけ主人公を家に残して仕事に出掛ける2人。すると、ドアを叩く音が。だんだん激しくなってくる音がリアルで本当に怖い。軽くホラーでした。

言いつけを守って外に出なかった主人公ちゃんの元に、やっと二人が帰宅。怯えている主人公を見てまた老婆が来たことを確信した2人。その後、またドアを叩く音が。そして一言。「君は奥の部屋で待ってて」

もうこれやばいやつじゃんか…!!!!フラグだよ…!!!!(笑) やばい気しかしない!!!!!!
そしてその予想通り、老婆はもういないとか綺麗な人だったけどあれが王妃だったんだねとか言う2人。テオがぽそっと「じゃあ僕たちは王妃を殺しちゃったんだね」と言った時はガチで震えました。こわい。とても怖い。病んでる。

悲しむ主人公ちゃんをなんやかんやでうやむやに慰めた後、またあれやこれやのシーンがあり終了、という流れでした。



……全体的に暗い。そしてエロが多い。今まで18歳以上推奨作品は数多くありますが、抜きん出てこの作品は18禁要素満載です。ていうかこれで18禁じゃないのってどうなの。笑
2人の声優さんが臨場感たっぷりに演じているので、もしかしたらダミーヘッドマイクを挟んで2人で同時に演じてるんじゃないかと思いました。どうなんだろう…別撮りなのかな….だとしたらタイミングばっちり…。

本当に濃い内容を聞きたい方向けです。決して軽々しく聞いたりしないでください。たぶんいろいろ耐えられなくなって一回では最後まで聞けないと思います。私がそうだったので…(笑) これ一気に最後まで聞ける人いたら逆にすごいと思います。耐性があるというかなんというか。笑

タイトルにある通りきちんとダーク要素もあるので、もし購入を考えている方がいたら覚悟しといた方がいいと思います…あくまで私の感想ですが。
あ、あと18歳以上推奨作品にしては内容時間が多かったので、それはよかったと思います。お金出して買ったのに収録時間がかなり短いやつとかもありますからね…あれだと「せっかく買ったのに…」って思うことが多いので。





ではでは。次は乙女ゲームの感想とか書けるといいなぁ。


よるくも

普段から漫画を読むのが大好きなのですが、最近読み直して改めてこれは人に勧めたい、と思った漫画「よるくも」についてお話します。
ネタバレ注意です。





よるくも
漆原ミチ
IKKIコミックス



青年系漫画で、5巻で完結しています。背表紙に薄い文字でタイトルが書いてあるので、少し探しにくいかも…。

お金持ちが住むことのできる「街」、貧しいものの住む「畑」、そして無法地帯であり狂ったものたちが生活する「森」。そんな格差のある社会で、「畑」の料理屋の娘として働く高岡キヨコを中心としたストーリーです。
キヨコはお父さんを亡くしており、母親と二人で料理屋を営んでいます。安くてうまい飯を食えるお店をモットーに頑張っているキヨコ。そんな中、数いる常連のうちの中田さんが、ある日青年を連れてきます。小辰と呼ばれたその男とキヨコ、そしてお母さん、中田さんや森の「王子」と「姫」、人と人との感情や動きが絡み合って進んでいく、ドロドロした物語です。





このお話ではキヨコが中心になって展開されていきますが、出てくるキャラたちがキヨコも含めてみんなどこかおかしいです。小辰は感情を持たない、痛みのわからない人間。中田さんは目的のためなら手段を選ばない一番たちの悪い人間。王子はただ認められたいだけの哀れな人間。百は行動が異常な人間。そして、キヨコは独りになりたくない人間。人間の持っている欲が、各キャラに分散されているような感じです。それ故に、それぞれに共感できてしまうから読んでて苦しいです。

差別のある社会で、唯一差別をしないキヨコは、その心理は「独りになりたくない」というところから来ているところに気付いてしまうというエピソードがありました。誰もがその思いを持っていると思うし、無条件で愛を注ぐ「家族」という存在の大切さを、キヨコを通して見ることができます。人は誰からも愛されないで、孤独で生きていくことなんでできません。家族を失い、愛を受ける人がいなくなったキヨコが、新しい「家族」に必死で縋る姿はとても人間らしく、胸を打たれました。その人が愛しいのではない、でもいなくては生きていけない。それは人間は孤独だと生きていけないからなのだ、ということを考えさせられました。


そして小辰。彼は痛覚がなく、学もない人間でした。感情もなく、欲もない。あるのは育ててくれた中田への忠誠心と、暗殺の知識だけ。こう聞くととても可哀想な人間に思えますが、彼が育ってきたのは「森」で、なんでもやりたい放題の「森」は道徳なんてないような世界です。そんなところで生きてきた彼が知識をつけて、うまい肉を売るための豚の餌は人間の死体の肉を使っている、ということがどういうことかをわかってしまったら、それは幸せと言えるのだろうか。このテーマもとても重いものでした。
それに加えて、小さい頃から暗殺をしてきたり、死んでもどんどん新しい(「森」で奴隷のような扱いを受ける)子供達が現れる、という世界で生きてきた彼の、「殺してもまた新しい人が現れる」という間違った常識に気づく過程が、とてもドラマティックに描かれていました。自分が生きるために、他のものの命を食って繋ぐことの大切さ。当たり前だけど、でもとても大切なテーマです。純粋な彼が、日常に行われている、食べることや愛することなどについて疑問を持って考えて結果を出していくのを見て、日常について考えることの重大さというか、そういったものがひしひしと伝わってきます。



そして森の主たちである王子と百。私は、この作品で一番まともな感性をもっているのは百だと思っています。百は興奮するとすぐ鼻血を出したり、虫を引き連れて歩いたり常識を知らなかったりするので行動は異常ですが、人間の人間らしいところを見るのが好き、というその感性は普通だと思いますし、そこが愛しいと言える彼女はまともなんじゃないかと思います。普通の顔して人殺しをするような人と比べればほんとうにまっさらというか、素直な人間なんじゃないかと。
人を素直に愛することができないキャラばかりのこの漫画の中で、唯一素直に愛情表現が出来る彼女は、読んでいて好感を持ちました。……あくまで私の感想ですけどね。笑




巻数は少ないですが、濃い内容と世界観と魅力的なキャラクターたちにどんどん引き込まれる作品です。おかしいのはわかっているのに、それでもキャラたちを嫌いになれないのは、みんながみんな必死で、人間くさいからだと思います。深くてドロドロしたお話が好きな方、そしてグロいのが大丈夫な方にはとてもおすすめです。一巻だけでもいいのでぜひ読んでみてください。きっと続きが気になってきますよ。笑